災害が発生した時、必ずしも「家族全員でいるときに災害が起こる」とは言い切れません。
しかし、例え家族で一緒にいなかったとしても、全員が助かるような『事前の打ち合わせ』があると意識や行動が変わってきます。
このページでは、『防災のための家族会議』についてまとめていきたいと思います。
防災のための家族会議の必要性
「防災のための家族会議って何を話したらいいの?」と思う方もいるかと思います。
家族会議は、しっかりと行う意味がありますので、絶対にしておいた方が良いです。
なぜならば、『災害』というものに対して「避難するかどうかの判断」や「どこに避難したらいいのか」などの疑問を私たちは日頃から漠然としか考えられていないからです。
その漠然とした疑問を持っているからこそ、どうしたらいいのかが分からなくなり、不安を感じてしまっているのです。
例えば、何も準備をしていない時に突然地震が起こり、津波が来ることが分かったとします。
その状態から慌てて避難場所を探したとしても、本当にそこが安全なのかは分からないままです。
さらに、その道中でも様々なリスクがあります。
なんとか避難場所までたどり着いたとしても、その場所に津波が来ることが分かったら、また違う場所に逃げなければいけません。
そしてその時、時間的猶予があるとも言い切れません。
家族がみんな元気な状態で災害を乗り切るためには、まったく災害の予感がしない時から前もって行動することが本当に大切なのです。
防災のための家族会議-決めておくことは?
防災のための家族会議では何点か家族で話し合っておくテーマがあります。
避難場所を確認する
まず、前もって家族で『避難場所』を決めておきましょう。
その際、家の近くの『地図』や『ハザードマップ』などを入手し、その地図の中のどこに家があり、どこに避難場所があるのかを把握しておきましょう。
また、津波に備えて『標高』も調べておきましょう。
この時に、知っておきたいのが『避難場所のマーク』です。
地図を見ていると似たようなマークがたくさんあり、違いが分かりにくいかと思いますので、簡単に解説したいと思います。

http://ikehiro.com/2017/10/25/17102501/より引用
このマークは、国土地理院が設定してくださっています。
左から、『緊急避難場所』・『避難所』・『避難所兼緊急避難場所』を表しています。
そして、これらには違いがあります。
『緊急避難場所』は、いわゆる『避難場所』とよばれている場所です。
地震が起きた時などに「とりあえずここへ逃げる!」といった場所です。
一時的にしのぐための場所で、滞在時間は24時間ほどをみておきましょう。
その時に近くにあった場所に駆け込むイメージなので、イラストにも屋根が付いていませんよね。
『避難所』は、災害が発生した後に、家での生活が困難な時に一時的に生活するところです。
そのためマークには屋根が付いていますね。
そして、両方を兼ね揃えた場所が『避難所兼緊急避難場所』と呼ばれています。
実際に避難場所に行ってみる
避難場所を見つけたら、実際に歩いて行ってみましょう。
その際、より安全な道順を見つけ、決めておきましょう。
避難場所も1か所だけでは不安なので、何箇所か見つけておいてリスクの少ない場所から候補をつけるようにしておくと、いざとなったときに慌てずに済みます。
災害時の連絡手段を決めておこう
災害時には、家族がバラバラで連絡が取れないことも予測されます。
災害用伝言板『171』で伝言を残すことができるので、使い方なども確認しておきましょう。
また、状況によっても、決めておくことが変わります。
- 家族みんなでいる時に地震が発生したら?⇒どこにどの道順で逃げるのか
- 家族がバラバラの時に地震が発生したら?⇒どこに『集合』するのか
- 家族がバラバラで帰宅ラッシュの時間に地震が発生したら?⇒パパは職場にいた方が安全だから職場で待機、ほかのみんなは〇〇に避難する
このように、パターン分けをしておくのかおかないのかで、焦り具合や行動するまでの時間が変わってきますよね。
ぜひ、家族会議を積極的に行ってみてくださいね。
まとめ
このページでは、『防災のための家族会議』についてまとめました。
普段から防災のことに触れる生活は、いざという時に必ず役に立つと考えています。
『1年に1回は確認』をして、家族で防災意識を高めていきましょう。