小学生向けの通信教育・教材は世の中にたくさんありますが、その中からどのサービスを利用するか?選ぶのは大変です。
ここでは、子供に合った通信教育・教材を選ぶ時に気をつけるべきポイントをまとめました。
子供の学年は?
まず、子供の学年によっておすすめの通信教育が変わる場合があります。
1・2年生なら低学年向け、3・4年生なら中学年向け、5・6年生なら高学年向けに、学習内容も量も大きく変わってきます。
通信教育も、サービスによって内容や質が大きく違います。
「低学年で基本的な問題を反復学習したい」や、「高学年で質の高い応用問題を解かせたい」など、目的や用途を考えてみましょう。
学習する媒体-タブレット?紙?
通信教育・教材には、本と同じようなテキストのタイプや、体験型の付録が付いているタイプ、タブレットやパソコンでオンライン配信されるタイプなど様々なものがあります。
オンラインなら、大きく分けて講座配信型と動画講座型があります。
講座配信型は問題を解いたりアニメーションで解説を見ることができます。動画講座型は名前の通り講義動画を見て学ぶものです。
テキストが紙のタイプの場合は、学校の授業と同じように鉛筆で書き込みながら学ぶというメリットがある反面、モノとして溜まっていくことや、散らかりやすいというデメリットもあります。
どのような形で活用したいのか、どのように学習したいのかによって、選ぶ通信教育・教材は変わってくるのです。
難易度の高さはどれくらいを求めるか
通信教育・教材には、難易度の高いもの・低いものがあります。
一般的に難易度が高く応用までできる内容の場合は価格が高く、何度が低く基本問題の反復がメインの場合は価格が安い傾向があります。
お子さんに合う・合わないをよく考えて選ばないと、難易度が高すぎて全く手につかないにも関わらず高額な料金を支払うことになったり、もうちょっと難しい問題もチャレンジしたけど基本的なことばかり・・・ということになりがちです。
内容をきちんと見極めてから選ばないと、申し込みをしてから後悔することになります。
当サイトでは通信教育別の難易度の比較をおこなっているページもありますので、ぜひ参考にしてみてください。
デザインや雰囲気も各サービスでかなり違う
可愛いキャラクターがテキストに散りばめられていて賑やかな雰囲気のものや、シンプルでスタイリッシュな雰囲気のものなど・・・10個の通信教育・教材があれば、その印象も10通りあります。
子供の学習に対するテンションを見極めて一番しっくりくる教材を与えることで、勉強に対するモチベーションも変わってきます。
せっかく毎月のサービスを利用するなら、子供に合ったものを取り組ませてあげたいですよね。
添削や付録などのオプションも無視できない
通信教育の中には、月に1度の添削サービスがあったり、お楽しみ付録が付いていたり、実験キットが付いていたりと、基本となるテキストや講座のほかにオプションがつくものもあります。
それらが不要の場合、「付録が溜まってしまった」や「使わない教材も含まれていてもったいない気がする」など、プチストレスになることも。
いくら評判が良くても、通信教育に含まれるサービスの内容が子供に合っていないと、最大限活用できるとは限りません。
通信教育・教材には、思った以上にサービス会社によって学習内容に大きな差があります。
通信教育と市販のドリルなどの違いは?
小学生になったタイミングや、高学年になった・学力が心配になってきたタイミングで検討されることの多い通信教育・教材。
月額課金で申し込む通信教育と、本屋などで売ってる市販のドリルや問題集の、メリットとデメリットを表にまとめました。
メリット | デメリット | |
通信教育 | 1月に必要な学習内容がコンパクトにまとまっている 添削・付録・ご褒美など子供のやる気を出させる工夫も豊富 親が内容を選んだり考える必要がない | 紙の教材の場合、学習量は届いた分のみ 紙の教材の場合は教材が残る・たまる タブレットやオンラインの場合はPCなどを用意する必要がある |
市販のドリルや問題集 | 安上がり 必要なものだけを買ったり後から追加したりすることができる | 親が子供の学習に合わせて選び、用意する必要がある 子供のやる気を出させる工夫も必要 学習内容に偏りが出る可能性も |
通信教育と市販のドリルや問題集は、どちらも子供の学力アップや家庭学習定着のためのツールですが、最大の違いは「用意されたコンテンツに取り掛かれば良い」という効率性と、「やる気を出させる内容・質の高さ」です。
通信教育の方が親の知識に関係なく質の高い学習内容を子供にさせることができますが、市販のドリルも子供の学習内容に合わせて選ぶことで必要な分だけ家庭学習に取り組むことができますね。
また、通信教育は大体の場合が月額課金・毎月郵送若しくは配信されるものなので、1ヶ月ごとの学習成果などを良い意味で気にするようにもなります。
その月に必要な学習内容をお任せできるのも魅力です。
オンライン・タブレット学習と紙による学習、どっちが良い?
これまでは、特にチャレンジゼミやZ会などが大手である紙教材での通信教育が主流でした。
でも最近は、紙教材での通信教育で不満だったことがタブレットでは解決できるという点が大きな注目を浴びています。
国としても、2020年までに小中学校の生徒1人に1台タブレットを持たせるという目標を掲げています。
こうして教育現場でタブレット教材の導入が進んでいる昨今、今では多くのお母さんお父さんが、子供の通信教育を比較する際に、紙の教材に加えてタブレット教材も検討するようになりました。
あなたは子供のオンライン・タブレット学習について、どんな意見をお持ちですか?
自分の子供の頃にはないサービスですから、「目に悪いかな〜」とか、いろいろ考えますよね。^^;
紙による学習教材のメリットデメリット
紙による学習教材のメリット
- 学校での授業やテストと同じ、紙と鉛筆で学ぶスタイルがいいという考えに合う
- 間違えた箇所などが紙に記録として残る
- 一冊終わった!という達成感がある
紙による学習教材のデメリット
- 子供が自発的にやらないケースが多数
- 付録など余計な郵送物が多い
- 親の手間がかかることも(丸つけ・アドバイスなど)
- 苦手なところができるようになったか?などの成果が見えない
- 一度解いた問題はもうできない(消しゴムで消すしか…)
感想:子供の取り組み方と親の負担がポイントに
通信教育に申し込んで、初めは楽しく取り組めていたものの、だんだん手付かずの教材が増えていく…
付録も、一度使ったらおしまいで押し入れに山のように貯まる…
といった経験は、紙の通信教育あるあるですよね。
お母さんが監視していないと子供が手をつけない・進めないというところも、ストレスになったりして^^;
では、タブレット学習教材のメリットデメリットを見てみましょう。
オンライン・タブレット学習教材のメリットデメリット
ここ数年で急激に普及しているオンライン・タブレット教材について、メリットデメリットを挙げてみます。
オンライン・タブレット学習教材のメリット
- タブレット自体に子供が興味を持ってくれて学習を始めやすい
- その場で自動で丸付けをするので正誤がすぐに確認できる
- 苦手問題など子供に合わせた学習を自動で提案してくれる教材もある
- 学習の進捗をお母さんお父さんも把握しやすい(スマホアプリと連携など)
- 音声・動画・図による解説が紙に比べてイメージしやすく、非常にわかりやすい(特に算数問題や理科の実験問題など)
- 回答と解説を問題を解いた直後に見ることができる
- 何度でも繰り返し問題を解くことができる
- 間違えた問題だけを、解き直し項目として自動でピックアップしてくれる
- タブレット1台ですべての教科を学習できて場所を選ばない(旅行にも持っていける)
- 英語に関してはネイティブ発音の音声を聞きながら単語や文章を学習できる
- 自主的に取り組む工夫がされているので、子供が進んで勉強をしてくれる
- 余計な郵送物や付録がないので散らからずスマート
- 消しゴムのカスが出ない・机が汚れない
- 旅行や帰省の時も、外出先でタブレット一台で学習できる
オンライン・タブレット学習教材のデメリット
- 目に悪いのでは?という不安
- 学校での勉強と同じように、紙に鉛筆で書くべきという考えには反する
- テレビやゲームにあまり触れさせたくないお母さんお父さんには、タブレット自体に抵抗感がある場合も
- ゲームや遊びのコンテンツに興味を持ってしまう(時間制限ありにできる)
- 教材によってはボリュームが少ないという声も(ワンランク上のコースに申し込みという方法もある)
- タブレット学習教材だと選択問題がよく出てくるため、適当にタッチで問題を進めてしまうこともできる(ただし記録に残るため後から判明^^;)
- 基礎教科問題については、何度も解いているうちに答えを暗記してしまうことも(この問題はAだな、など)
- ソファやベッドでもできてしまう(これは親が躾をする必要がある)
- もしタブレットが故障したら金銭的なダメージが;(教材会社によっては保証サポートもあり)
- 教材会社によっては、学年を遡って勉強しなおすことができない
感想:子供の学習に対する意欲向上と、習慣化の効果が高い
子供が一人でも進めることができるので自分の学習ペースを維持できる
タブレット学習教材の強みは、なんといっても自動採点してくれる点ですね。
共働きであったり、下の子が小さいお母さんは、宿題を見てあげるだけでも大変だったりします。
私も下に2人小さい子がいるので、ワーワー喧騒の中、呼ばれたら見てあげるっていうくらいしかできません…^^;
もし紙の教材だったら、丸つけをするまで「ちょっと待ってて〜」という状態になることも多いと思います。
この点タブレット学習なら、子供が一人で問題を解き、答えあわせをして、さらに解き方も確認できます。
画面が動いて教えてくれるので、直感的に操作ができるし、飽きずにどんどん進めることができます。
また、タブレット教材なら、タブレットの中に全部の教科が入っていて、いつでも・どこからでも始めることができます。
- どのテキストだっけ?
- 答えはどの部分に書いてあったっけ?
- 次はどの単元をやればいいのかな?
こういった、学習している際に生じてしまう無駄を、しなくて済むのです。
特に低学年のうちは、タブレットに学習が一点集約しているという点は、子供にとってわかりやすく、机に置いてスイッチオンで始められる!
この点は勉強を始める際のモチベーションにかなり影響します。
学習習慣が簡単に定着する
私が特に注視しているのは、
- 親があれこれお膳立てしなくても子供が自ら毎日学習に取り組むようになるか?
つまり、学習習慣がつくか、という点です。
タブレット学習なら、自分で勉強するという学習習慣が身に付く仕組みがたくさんあります。
他にも、学習の量や成果によってゲームができたり、賞品と交換できたりなどのご褒美機能も付いているので、子供が勝手にモチベーション高く取り組んでくれるのもgoodです。
長女はスマイルゼミですが、学習の量でもらえるスターを集めて、アバター用の洋服をゲットして着せ替えを楽しんでいますよ。
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ただ、やはりタブレットの画面を見るという点が気になる方は多いですよね。
ただでさえテレビを見る時間を制限しているのに、学習まで画面を見ることになるなんて…と。
うちの長女の場合は、スマイルゼミでタブレットを起動できる時間を制限しています。
国語3つ・算数3つ・英語1つを毎日のお勉強としてルールに決めているので、全部で20分くらいの内容です。
そのあとアバターをいじったりしていますが、全部でタブレットに触っている時間は30分くらいです。
やはりここは、各家庭でルールを決めて取り組むことが大事になるのかな、と思います。
また、タブレットにはブルーライトカット保護シートを利用するのも手でですよ。
タブレット学習教材と紙学習教材の比較表
タブレット学習教材 | 紙学習教材 | |
丸つけ・採点 | ◎ | × |
子供自身で解き方確認 | ○ | × |
親の確認負担 | ○ | × |
親の進捗確認 | ◎ | ○ |
料金 | ○ | ○ |
運筆のしやすさ | △ | ◎ |
目への影響 | △ | ◎ |
学習習慣の定着のしやすさ | ◎ | △〜◯ |
自分のペースで進める | ◎ | △〜◯ |
学習効率 | ◎ | △ |
タブレット学習の場合も、紙の学習の場合も、各家庭のルールや取り組み方を考えるのが大きな検討ポイントになると思います。
子供が取り組む姿勢と親がどこまで干渉できるか、をシミュレーションして、どのように子供の学習習慣を定着させるか、が話し合いの重要な点になるんじゃないでしょうか。
メリットデメリットまとめ
学習をする上で、タブレット・オンライン学習教材に抵抗があるという方も多いと思います。
親としては、鉛筆と消しゴムで進めていくという今まで通りの紙による学習教材の方が、やはり安心感がありますよね。
ただ、昨今に普及したタブレット学習のメリットも無視できません。
一つのタブレットでいくつもの教科を学習でき、自動で採点・解き方を表示してくれ、さらには苦手項目は繰り返し解くことができる。
そして子供が自ら進んで楽しく学習できるという点は、紙に比べると圧倒的なメリットがあると私は考えています。
国を挙げてタブレット学習の普及を目指すという背景からも、これからの時代はこうした学習方法が主流になるでしょう。
これまでの通信教育の常識を覆す、タブレット学習教材ですが、一度、評判の良いタブレット学習教材を体験してみるのもいいと思いますよ。
大手企業で、口コミ評判も良いタブレット学習教材一覧をこちらにまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
▶︎▶︎▶︎小学生むけオンライン&タブレット通信教育のおすすめランキング
タブレット学習・紙の通信学習・通学系学習の比較
さらにさらに、タブレット学習・紙の通信学習・塾など通学系との比較表を作ってみました^^
タブレット | 紙教材 | 塾 | |
---|---|---|---|
丸つけ・採点 | ◎ | × | ○ |
子供自身で解き方確認 | ○ | × | △ |
親の確認負担 | ○ | × | ○ |
親の進捗確認 | ◎ | ○ | △ |
料金 | ○ | ○ | × |
学習の効率・時短 | ◎ | △ | ○ |
目への影響 | △ | ○ | ○ |
送迎などの手間 | ○ | ○ | × |
特に中学受験をするなどのケースでない場合は、タブレットを使った学習が一番効率が良いと言えると思います。
失敗しないオンラインタブレット学習教材選びのポイント
専用タブレットか?ソフトウェア(アプリ)か?
専用タブレットは有料ですので、もし実質無料をうたっている教材会社でも、万が一故障すればお金はかかるものです。
一方、専用タブレットは無くアプリやウェブ上で学習するタイプなら、こうした金銭面の不安は無くなりますよね。
でもその反面、お家のタブレットやパソコンを使うとなると、ユーチューブやインターネットブラウザがあるので、親の目を盗んで触ってしまうこともあるかもしれません。
特に小学校3年生くらいからは自分で勝手に操作することができてしまいますからね^^;
そういう意味では、専用タブレットは完全子供仕様なので安心です。
つまるところ、子供の自制心が育ってないうちは専用タブレットの方がいいと言えそうです。
中学受験など、しっかりと目標があって、そのための勉強を子供ができるのであれば、タブレット云々は関係ない話ですよね。
難易度の合うものを選ぶ
タブレット学習教材や、アプリ・ウェブ学習教材では、ボリュームが少ないという声もよくあります。
例えば、スマイルゼミの場合は月初に科目の基本学習項目がすべて新しくなります。
新問題になると子供は新鮮な気持ちでどんどん問題にチャレンジしていますが、学習を進めていると月末には勉強する項目がない・問題を覚えてしまっている状態になることも。
算数ドリルや漢字ドリルもついていますが、やはり毎日同じドリルをやっていると新鮮味がないというか、子供もモチベーションが下がるような気がします…。
ただ、スマイルゼミであれば「発展クラス」、チャレンジタッチであれば「ハイブリット」というワンランク上のコースを選択することもできますよ。
料金は少しだけ高くなりますが、毎月数百円オンするだけで、難しい問題を解くこともできるようになります。
また、もし物足りないのであれば、タブレット学習教材に加えて市販の問題集を買って学習させるのも良いと思います。
なので、タブレットだけで完結しようと考えなければ、いくらでも方法はあるんじゃないかな、と思います^^
予算が少ない・・安い料金で利用できる通信教育はある?
通信教育・教材を利用する目的や用途はさまざまで、毎月1,000円ほどで利用できるものもあれば、毎月1,0000円ほどかかる教材もあります。
価格を決めるのは、主に「学習内容の品質」「量」「媒体」「オプション」です。
品質を謳っているものほど高く、オプションが多いほど高くなります。
今後、価格のめやす別で通信教育・教材もまとめる予定です。
ご自身の予算に合わせて選ぶ参考にしてみてください。
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