年度末を迎え、小学校6年生は中学生になりますね。
いわば、思春期の時期に入ります。
思春期、これは人生の中でもいろいろなことを学ぶ時期であり、本人にとっても親にとっても難しい時期です。
さらに、性教育も必要になってくる年頃です。
ある先生は、小学校から中学校に転任された際に、思春期に入ってからの子供たちの変わりようにびっくりしたことがあったそうです。
それくらい、変化の激しい時期に入ります。
ここでは、校医であるご高齢のお医者さんから教えてもらった《小学生・中学生から教えるべき性教育の内容5つのポイント》についてご紹介します。
小学生・中学生から教えるべき性教育の内容5つのポイント
思春期における性教育で、親から子供へ伝えておかなければいけないことは何か?
について5つのポイントでご紹介します。
親の自覚
自分の子供が思春期に入ってきているということを自覚する必要があります。
つまり、子供ではなくなってきているということです。
したがって、子供に悪い性的刺激を与える可能性のあること(スマホを自由に触らせる、ネットを自由にさせる、深夜のテレビを見せるなど)を防ぐ必要があります。
家庭環境を整える
思春期に入った子供は親と話をしなくなります。
また、同時に親の言うことを聞かなくなります。
ただし家庭の生活様式と行動は親に似ています。
子供はその家の家庭環境・雰囲気に染まるのです。
したがって、親はだらしない生活をしてはいけません。
言葉ではなくて、まさに《親の背中を見せる》。
これが大事になります。
親離れ子離れを意識する
子供の中には、大人しくて良い子であり全く問題ないという子もいるでしょう。
特に母と娘の関係に見られるようです。
それは周りから見てもとても良い関係に見えますが、お互いに依存的になり親離れ子離れができなくなるケースがあります。
そうならないためには、親も子離れを意識して、子供を一人の大人としてみる必要があります。
性行為のリスクを教える
親が子供に性行為について伝えるのは難しいでしょう。
しかし、性行為は万が一の場合、自分の今後の生活・人生の歴史を変える大変なことであり、簡単に考えるようなものではないということだけは、はっきりと言っておく必要があります。
その行為は必ず責任を伴うものであるということです。
「性行為は究極の愛の表現」などと言われ美化されることもありますが、それだけでは無責任になります。
性行為によって、病気に感染することがあります。
女の子の場合は、性行為によって妊娠する可能性があります。
こういったことを知らないままに、テレビや漫画やネットの情報から興味本位で行為に及ぶのはとっても危険なことです。
これは男の子にも女の子にも、必ず教えておく必要があるんです。
女の子に対しては特に、守ることを教える
特に女の子は、男性に騙されないようにしなければいけません。
相手の男性が、将来についてどう考えているのか。
中学生・高校生の段階では、そこまで考えている男の子はほぼいません。
避妊をどうするのか。
病気の感染についてはどうするのか。
なり行き任せ・興味本位で行為に及ぶ男性は多いので、女性・特に女の子は先にしっかりと勉強して自分を守るということを教えてあげなくてはいけません。
問題が起こってからでは遅いのです。
まとめ
思春期・特に中学生〜高校生になれば、子供の間でも「〇〇ちゃんが可愛い」とか「〇〇くんが好き」とか、そう言った話題が多くあがるものです。
子供達は、自分と相手がお互いに「どうすれば幸せなのか?」ということを二人で十分に話し合える関係をつくらなければいけません。
これは、子供達が自分の力で、相手と話し合う力を身につけさせる必要があります。
中学生の頃に超悪ガキだったある男の子が、大人になって温厚な紳士になり、PTA会長などもこなして穏やかに生活するケースもあります。
どんなことがあっても、人生に絶望してはいけませんが、事前に勉強しておくことはとっても大事なんです。
校医である先生は90歳越えの大先輩ですが、こういったことについて強く警鐘を鳴らしています。
これから思春期に入る親御さんには、ぜひ子供の性教育について真剣に取り組んでいただきたいと思います。