小学生の家庭学習

子供が親元から自立するために必要な10のスキル

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子供が親元から自立するために必要な10のスキル

子供を育てるときのゴールを、どんなところに設定していますか?

私は大きな声で主張するような教育論などは持っていませんが、”子育ての卒業”は

  • 年齢としては20才で成人したとき=自己責任で契約できる
  • 自分で稼ぐ力をつけること(大体月収20万円〜は手取りでもらえる職業を選ぶこと)
  • 自分で生活できること(衣食住を自分で賄う)

だと思っています。

具体的には、18才までにある程度の自分で稼ぐ道(就職とか手に職とか)を決めてもらい、20才には一人暮らしでもなんでもいいけど衣食住の独り立ちができる、そんな道のりの想定で"子育て卒業"を考えています。

だから、もし子供が「ミュージシャンになりたい」なんて言い出した暁には、「夢を持って一生懸命努力した結果、一握りの人が成功して、残りの大多数の人は他の仕事を本業にしつつ並行して活動するなど経済的に困窮する現実」を社会の実際にあるパターンをいくつか示した上で、説明すると思います。

ミュージシャンで言えば、テレビに出ている有名人は、その人のタイミングやラッキーさ、才能や人間関係、幼少期の育ちなどたくさんの要素が複雑に絡み合って、その中で良い形に合わさったパターンの一部の人が成功した結果だと思うのです。

だから、最低限に親がしておかなければいけないことは:

  • 社会の現実をしっかり提示しておくこと
  • たくさんのパターンを教えること
  • 自分の力で稼ぐことがどういうことか、説明しておくこと(経営者と雇われ、正社員と派遣社員のパターンなど)
  • 自分で生活していくには何が必要か知らせておくこと(家を借りる・買う、食の安全など)
  • 社会にあるリスクを伝えておくこと(防犯、薬物の危険、男女のことなど)

これらを20才の子育ての期間の間に養っておきたいです。

我が家は一番目の子供が8才になり、まだまだ半分にもなっていませんが・・・^^;

そこで!まだ幼い我が子ですが、将来自立するためのスキルにはどんなものがあるか、改めて調べてみることにしました。

自信を持って自給自足の大人に成長させるには何が必要なのか??

まずは、生活をするために必要な、基本的な"ライフスキル"についてまとめてみます。

子供が自立するのに必要な10のスキル

親元の家を出て、独立するために子供に必要な基本的な生活スキルです。

01.お金について知る

大人になっても頭を悩ませるタネ、お金です。

たとえそれなりのお給料をもらっていたとしても、賢くお金を使う方法を知らなければ、無知から大きな失敗をしてその後の人生を左右することになるかもしれません。

お金について学ぶことを学校教育でも取り組んでほしいところですが、まだそういう環境じゃないので親が教えるしかありませんね。というより、お金の使い方こそ、子供は親の行動をよくみていると思います。

親が頻繁に外食や中食にお金を使っていれば、「そういうもんだ」と思うものです。

たとえば私のエピソードですが、母親が市販のお菓子(たとえば有名なポッキーとか)を一切買わない人でした。

だから私は高校生になってお金を持つようになっても、コンビニなどでお菓子を買ったことがありませんでした。高校のクラスで友達が「フランの新商品が出た!」と食べていたのを、珍しそうに眺めていたのです。

(それが一転、今度はお菓子を普通に買う今の夫と結婚してからは、なんとも思わなくなりましたが;)

どんなふうにお金を使ったら自分や相手が喜ぶのか?お金を使って精神的な満足感を得る方法を知るのも大事です。

そして自分のために、家族のためにどんなことにお金を使ったらいいか?将来の目標への投資に必要なものを考える力も必要です。

「いつ子供にお金について教えたらいいの?」って考えたのですが、まずお金について話すだけなら会話ができるようになる年齢からできます。だから、だいたい4歳くらいからお金について教えることができます。

お金について子供と会話するだけでも、子供にとっては大事です。

そしてある程度年齢が上がってきたら、お年玉をもらったり親からお小遣いをもらったりすることで、子供たちが自分でお金を管理できるようになります。その時にお金の管理の仕方を実践的な面(貯金すること、お小遣い帳をつけること、など)から教育をしてもいいですね。

お金の仕組みを知る、自分の目標に向かって貯金することの重要性を理解するのもとっても大事だと思います。

02.食べものについて知る

まず一つ言えることは、「家庭で作られたご飯を(ほぼ)毎日食べることができれば、これ以上の教育はない」ということ。

さらに、スーパーに子供と一緒に行って旬の野菜や調味料などの材料を選んで購入する経験は、そのまま大人になった時にも経験値として残ります。

外食は塩分が高かったり、防腐剤などの添加物のリスクを避けるためにも、自炊は理想であること。それから産地によっては生じる化学物質のリスクも子供に伝えたいところです。

一方、料理の仕方を教えることは・・・教えられたら理想だけど、そこまで大事じゃないと思います。

いわゆる「母親の味」は舌が記憶しているし、今の時代はネット検索でプロの料理家のレシピを簡単に調べることができ、自分でも勉強できます。書籍も詳細な解説本がたくさん出ています。

だから、レシピや料理法を教えるというよりは、健康的な食べものをどうやって取るか?とか、食品のリスク、自分の身体を健康に保つことの大切さ、などの方が大事だと考えています。

03.自分でやる、ということを知る

数年前から「指示待ち人間」という言葉を聞くようになりました。管理職や人材育成の立場にある人が、新入社員に対し不満に思う代表的なものがこれです。

小さな仕事でも「詳細なステップを指示しないと遂行できない」「自分で考えて取り組むことができない」というもの。

ある一説によると、そういった人の多くは「スケジュールを綿密に組んでこなしていく親」「先回りして段取りしているしっかり者の親」家庭で育つ、といいます。

「親の過干渉」なんて私が子供時代から言われてきたことですし、私自身、母親がかなり過干渉のタイプだったので「そういう家庭は多いかもな」って思うのですが、その反面、「だからって指示待ち人間になるとは思わない」です。

私は逆に、親が過干渉すぎて「早く自立したい」と思っていました^^;

親の関与は、ある程度は大切ですが、子供たちに自立について考えさせ、体験させることはとても重要だと思います。

「自分でできる」という自尊心を育てることになります。

04.人との関わり方を知る

保育園や幼稚園から始まり、小学校、中学校、高校、大学、会社、組織と、生まれて3年ほどで多くの人は他者と関わることになります。

同年代の友達もそうだし、先生、習い事のコーチ、お店の人、仕事仲間など、多くの知らなかった人と出会うことになります。

これらの人々とどんなふうに関わり、コミュニケーションを取ったらいいか。場合によっては自分を守ったり、相手を守ったりする必要が出てくるでしょう。

これも、子供は親の背中を見て育つと言えそうです。ある家庭の子供は「母親が人助けをしないと気が済まない性分だったのが似てしまった」と話します。また、ある家庭の子供は、「女性は男性の半歩後ろを歩いてサポートすべきだ」と学ぶでしょう。

もう一つ、一人っ子の子供が可愛さゆえに、両親や祖父母などの親戚中がこぞってその子に愛を注ぐ=お世話をしてしまう、というものがあります。このパターンも、5人の子供の中で母親に相手にされようと必死に自己アピールして育つ子供とは、大きく異なる人間関係の作り方を学ぶでしょう。

それと、テレビとゲーム。これが曲者です。一方的に楽しいことを与えてくれるテレビとゲームが子供のお友達になってしまうと、なかなかこの快適さから抜け出せません。努力が必要ないのです。

我が家では、子供が自立して経済活動ができるようになるまでは、テレビは制限付きで見せる、ゲームは与えないように考えています。

05.時間管理を知る

時間管理は社会人になってもテーマになる問題です。

自分の生活をしっかり管理する術を子供の時に身につけておけば、大人になって「時間管理術!」なんて叫ぶ必要は無くなると思うのです。

将来的に仕事・家庭のスケジュールをうまく管理するには、物事の優先順位をつける癖をつけて自分を管理する方法を知っておかなければいけません。

今の時代は、暇な子供と忙しい子供に二分されています。何もすることがなくて暇でゲームに明け暮れている子供、習い事や塾などで忙しい子供。

※子供が暇になる時間が多くできてしまうのなら、その時間に何をしたらいいのか考えさせることも必要です。宿題を先に済ませるとか、読書をするとか、休息の時間としてゲームOKにするのか。

どちらにせよ、時間を管理することは、子供が自立するまでに学ぶべきスキルだと思います。年齢が大きくなるにつれて、「指示してその通りに動く」ことはなくなってきます。自主的に「何をすべきか」を考えさせる癖をつけると毎日の過ごし方も変わってくると思います。

06.自己表現の仕方を知る

社会に出れば、多くの場合は自分の意見を言う場面や、自分を表現する場面に直面します。上司に自分の仕事についてアピールするには?知らない他人に意見を言うときは?お店でミスがあった時にどう伝えるのか?

色々と難しい場面もあると思います。自分の意見が言えなくて悔しい気持ちになったり、「なぜあの人は理解してくれないの?」なんて他人のせいにしたり。

社会に出る前にも、先生やコーチ、仲間に対してどうやって自分を表現したらいいか?練習になる場面は出てくるはずです。時には親が子供のために何かを主張したり、守ったりする必要があるかもしれません。

そんな機会に、「自分の意見を言う」ことを教えてあげたいですね。子供の自信を高め、大人として社会を上手く渡っていくのに役立ちます。

07.失敗を受け入れる方法を知る

失敗は成功のもと。どんどん失敗すればいい。そういいますが、なかなか難しい受け入れがたい問題も多いです。

サッカーの試合に、出場選手として選ばれなかったら?第一希望の学校に受験で落ちたら?大事にしていたものを無くしたり、壊してしまったら?

親としては、子供が失敗するのを見るのは辛いものです。でも、この時こそ「失敗は大きな教訓だ」と言うことを教えるチャンスでもあります。

子供が失敗しないように先回りしてしまう事もあると思います。

子どもの成長を阻害。親が良かれと思っての先回りは「経験泥棒」

失敗や挫折に対してどのように受け入れて教訓にするか考える機会がなかった子供は、もしかしたら人間関係を上手く築けなかったり、仕事がうまくいかなかったりした時に、心がポキっと折れてしまうかもしれません。

「失敗を受け入れて、そこからどうやって立ち上がるか?」を学ぶことは、感情をコントロールしたり、失敗を学びに変える知恵を得たり、社会で活躍できる子供へと成長させます。

08.稼ぐ方法を知る

今は多くの人は、大学を出たら就職します。大体3年生くらいから就活を始めて、履歴書を作成したり、自己アピールで何を伝えたらいいのか?考え始めますね。でも、「稼ぐ」っていうのは正社員として就職することだけではなく、他にもいろいろな手段があるわけです。

自分の力で稼ぐには、どんな方法があるのか?個人事業主、起業、正社員として就職、派遣社員、契約社員、副業、アルバイト、色々あります。

これの俯瞰した地図のようなものが始めにあれば、選択肢はグッと広がります。例えばよくあるのが「起業への憧れ」ですが、社会人経験がなくて起業するパターンの場合、失敗する事も多いです。でも、経営者としての経験があると、雇われる時に何を自己アピールしたらいいのか、がよくわかるようになります。

始めから稼ぐ方法に対して求められるスキルや経験が分かっていれば、学生時代に取り組むことができます。ボランティア系のNPO法人に入るなら海外でボランティア活動した経験が買われるかもしれません。ベンチャー企業に就職するなら、「学生起業を経験した」と言えば高い評価が得られるかもしれません。長年取り組んでいるそろばんや簿記の資格があれば、事務員としての就職の際に評価されるかもしれません。

でも、普通は「稼ぐこと」を最終目標とした活動をした方が良いことを考えずに学生時代を過ごしている子供は多いし、将来稼ぐために今何をしたらいいのか、明確に分かっている学生はあまりいません。

子供が大学生になるよりももっと前に、働くことの意味を伝えなければいけないと思っています。

09.丁寧な生活を送る大切さを知る

例えば洗濯をするということ、部屋の中を掃除するということは、基本的で普通のように思えますが、大切な家事です。

実際に洗濯をするのなんて、衣類を区別して洗濯機に放り込んで洗剤を入れてスイッチオンすればいいので簡単です。でも、それをやる意味や、大切さを知る必要はあると思います。

清潔な家を維持すること、丁寧に生活を送ることは、自分の身の回りにそのまま影響します。女性でも男性でも、結婚するときに「丁寧な生活を送る人」を好むように、それは人格を形成する一つの要素にもなるからです。

トイレ掃除や床拭きなどの家の毎日の雑用を子供が取り組むことは、思ったよりも子供の人生に影響を与えることになります。

10.防犯・防災について知る

女の子の場合は特に、防犯について学んでおかなければいけませんね。男性との関わり方なども知っておかないと、今のテレビや書籍、ネットにも男女関係の考え方に影響を与える危険なものがたくさんあります。

男の子の場合でも、社会人になってから人に暴力を振るってしまった場合に刑事事件になることや、薬物の危険、女性関係をきっちりしておくこと、などを伝えておかなければいけないことがたくさんあります。

自分の身に起こる危険・リスクは事前に学んで、できれば避けたいですね。

それと同じく、日本は災害大国なので、大雨や台風・地震などの災害時にどのようにしたらいいのか、どんな備えが必要かなども知っておかなければいけません。

 

必要なこと=大人になること

ここまで書いて、子供が自立するためのスキル=大人になることだなあ、と思いました。大人になってもできてないこと多いんじゃ?!

だから、いつまでも世話を焼いていたらいけないんですね。親の稼いだお金でゲーム買って遊び歩いてダラダラしていてはいけないわけです。

初めにも書きましたが、我が家では「20歳になったら家を出るように」と言ってあります。あと、「今の生活水準はパパとママが何十年かけて積み上げてきたもの。あなたたちは、20歳からは自分で築き上げなければいけない」とも。

NHKの「ダーウィンがきた!」で見たペンギン親子のエピソードがずっと頭に残っています。

ペンギンの子供が大きくなって、ある日突然、親ペンギンが子供を小突き回して、巣に入れてくれないシーン。子供は「?!」ってなって何度も巣に入ろうとしたり、食べ物をもらおうとするのですが、親が徹底して攻撃して一切関係を遮断してしまうのです。

しばらくその状態が続き、子供は諦めて一人歩いていく・・・

このシーン、人間にも当てはめた方がいいなあと。思うわけです。

引きこもりおじさん・引きこもりおばさんになるには、親の寛容さも一因だったわけです。昭和の時代は、「働かないで家にいるやつがあるか!出ていけ〜!」だったらしいし。

ということで、長くなりましたが「子供が自立するのに必要な10のスキル」でした。

他にも何か必要と思われるスキルがあれば、コメント欄から教えてください^^

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フクちゃん

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関西圏在住、3人の子供がいます。 小学生の家庭学習や子供の教育について研究&解説しています。 子育て方針としては、学校の偏差値や点数よりは、将来食べていけるかどうかという長い視点で総合的に判断することが多いです。

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