小学生の家庭学習

義務教育学校と小中一貫校との違いは?メリット・デメリットも解説

義務教育学校と小中一貫校との違いは?メリット・デメリットも解説

進学時に目にする、小中一貫校と義務教育学校は、どういう違いがあるのでしょうか。

実際に通学している我が子の学校は小中一貫校ですが、その経験も踏まえて調べてみました。



小中一貫校と義務教育学校

義務教育学校は前期6年、後期3年、計9年間で義務教育を一環として行う学校。

一方、小中一貫校は小学校6年、中学校3年で、併設型や連携型という方法と取りながら義務教育を行う学校です。

 

義務教育学校は、1人の校長と一つの教職員組織があります。教職員は、小学と中学の両方の教員免許を保有しています。

一方、小中一貫校は、それぞれ学校に校長と教職員組織があります。教職員は、それぞれ所属の教員免許を保有となっていて、小学部は小学の教員免許を持っている先生中学部は中学の教員免許を持っている先生という事です。

 

例えば小中一貫校の我が子の学校は、形としては中学校併設型小学校で、施設形態は施設分離型なのですが、小学5年~中学3年までの第1校舎と、小学1~4年までの第2校舎に分かれています。

校長は1名、副校長は中学部1名、小学部第1校舎副校長、小学部第2校舎副校長1名と、副校長は合計3名編成です。

小学部のPTA行事の許可や集金などは、副校長2名に連絡しなければいけないので、なかなかまとまりづらい事もあります。

新学期後の保護者会は、小学1年生から中学3年生(9年生)までの教諭紹介が含まれますので、内容がぎゅっと詰まった、情報の多い、やや慌ただしい保護者会になります。

 

増え続ける小中一貫校とその理由

平成29年度の設置数を見ると、義務教育学校48校、小中一貫校は253校で、平成30年にはそれぞれがさらに増え続けています。

中高一貫校の方が子供にとって勉強しやすい印象を受けますが、小中一貫校は「高校・大学進学の前段階の義務教育の十分な知識と技能を徹底して身に着ける事が出来るように」との取り組みがなされているようです。

学年段階の区切りは、各校によって違います。

多いのは、6年・3年ですが、他は4年・3年・2年、5年・4年(又は4年・5年)も見受けられます。

この区切りの段階によって小学から中学の学習内容の指導が行われていて、小学の高学年の個人面談では、中学部を見据えた成績への指導説明があります。

国語・算数の苦手な子は、中学部の授業が理解出来る様に、夏休み中の総復習が必要になりますし、夏休み中の補習授業も行われます。

高学年になるにつれ、効果的な勉強のやり方が分からなくなったり、計画通りに進まずに学習意欲がなくなり、そのまま中学部の授業を受ける事がない様、高学年の段階で勉強方法の指導を先生や保護者が早めに出来るのではないかと思います。

他に小中一貫校が増えている理由の一つとして、廃校になる学校の統合が勧められているという事があげられています。

過疎化して廃校になる小学校を中学校と統一化して小中一貫校とする。あるいは、増えすぎた小中学校を、統合・連携させる試みもあります。

統合する事によって、集中化できるメリットがある反面、廃止になった学校付近の子供達の通学時間が多くなり負担が増すデメリットがあります。

統合した学校内でも、小中学の生徒達の利用する教室数が増加するので、教室数の確保も必要となります。

我が子の学校は、6年生の一部のクラスと中学部のクラスが同じフロアーなので、進級した実感が湧きにくいかもしれません。

(制服は着用になりますが)

 

小中一貫校のメリットとデメリット

 

小中一貫校の制度化が平成28年4月に施行されてから、小学校と中学校の教育を統合した小中一貫校は公立の学校で増え、特に平成29~30年にかけて急激に数が伸びています。

小中一貫校には

  • 小学校と中学校の校舎が同じ一体型
  • 校舎が離れている施設分離型

の2つがあり、施設分離型は小学部と中学部が分離しているか、小学部4年生までの校舎と小学部5年生~中学部までの校舎に分離しているなど、学校によって分離の区切りが違っています。

登校時の通学班は4年生までの校舎にまず登校して低学年を送ってから、5・6年生は自分たちの校舎に登校するという、施設分離型の特徴があります。

我が家の子供も小中一貫校に通学していますが、日頃感じている点について挙げていきます。

 

小中一貫校のメリット

小中一貫校のメリットと言えば、小学6年生から中学1年生(7年生)への進級による、いわゆる「中1ギャップ」が少ないという事ではないでしょうか。

小学部の担任制での指導から中学部の教科別指導への変化、授業内容の変化などが段階を踏んで実施されるので、子供たちの受け止め方がゆるやかであると思います。

部活動の参加は各校によって違いますが、小学高学年から可能で、希望者は部活動に参加しています。

子供達も「中学部の兄弟と同じ部活をしたい」とか、「中学部の先輩を知っておきたい」とか、高学年になると部活動への興味を持ち始めます。

運動部に興味をもっている子にとっては、早くから希望のスポーツに参加できるチャンスが広がります。

PTA活動は小中一緒に活動する学校もあり、中学部役員から今までの経験を聞いて、小学部で更なる改良を加えた活動が出来ます。一方で、小中合同での活動の為に更に作業が増えるという面もあります。

 

小中一貫校のデメリット

小中一貫校のデメリットで感じることとして、校庭の使用方法が小学部と中学部では違うので、遊具の種類や数の不足があると思います。

施設分離型で校庭をわけている学校は、小学校低学年の遊具のある校庭・小学5年生以上の校庭は中学部と共通で使用する校庭、という風に分けられている場合がありますが、それぞれの校庭に充分なスペースが必要ですし、体育の時間の調整も必要になるようです。

低学年の遊具はあるけれど、実際の運動するスペースは体育館で行ったり、5年生以上の校庭は遊具は少なく、校庭と体育館を授業で調整して使用している学校があるのです。

校庭だけではなく、体育館とプールもそれそれの施設に設置されていますが、授業によっては施設間の移動があり、子供たちの安全に配慮が必要になります。

なので、保護者からは学校説明会が開催されると、安全面について多く質問されます。

チャイムに関しては鳴らさない学校もありますが、小学部45分授業、中学部50分授業なので、中学部の授業に合わせてチャイムが鳴り、小学部では3時限目と5時限目の始まりは、予鈴として扱っている学校もあるようです。

我が家の子供は6年生で中学部と同じ校舎ですが、慣れているのか特にチャイムには違和感がないようです。

一貫教育で9年間、幼稚園・保育園から数えるとそれ以上の長い期間で同じ地域の友達と過ごすことになるので、転入生がある場合は、授業内容の理解やクラスへの順応に注意していかなければならないと思います。

反対に転出した時や高校進学時には、今までの同級生とがらりと顔ぶれが変わるので、軽くショックをうける子供もいます。

 

小中一貫校の今後

小中一貫校は、高学年や中学部がリーダーという自覚を持って下級生の面倒を見たり、率先して行事を勧めていく姿勢が見受けられます。

中学部の授業への準備が早い段階から出来るので、中学部へ進級しても計画通りに学習を進めやすい環境といえると思います。

戦後から続いていた小学校・中学校の義務教育制度を見直すため、義務教育学校や小中一貫校がこれからも増えていくでしょう。

子供が通う予定の学校が一貫校になる場合は、学校説明会に参加し、疑問点や不安点を無くすことが大事だと思います。

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  • この記事を書いた人
kawarin

kawarin

東京在住、共働きのワーキングマザー。1人の子供がいます。小学生の家庭学習について日々あれこれと子供と一緒に研究しています。得意科目・不得意科目のある我が子ですが、得意な事を伸ばして自信をもって勉強していって欲しいと思っています。

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