小学生のお子さんを持つお母さんお父さん、「子供が本を読まない…」とお悩みではありませんか?
読書って学力に影響するとかしないとか。
よく学力問題でテーマに挙げられる分野ですよね。
我が家の長女は、3歳くらいの頃はアニメ・ビデオが大好きで、帰って早々「テレビ見ていい?」というテレビ大好きっ子でした。
でも、文字が読めるようになった5歳の頃から図書館を利用し始め、今ではほぼ毎週通うようになり、読書が大好きになりました。
現在は月間30冊は下らない本数を読むように!
今回は私が試してきた、
- 小学生が読書で語彙力を増やす方法
- 子供が読書好きになる5つの方法
についてご紹介しようと思います。
読書好きのメリットは?多読は学力アップに影響するの?
本を読む量と学力は比例するのか?
よく、「頭がいいと言われる人は昔から本をよく読んでいた」なんて話を聞きますよね。
それは本当なのでしょうか?
本を読む量と学力は比例するのか?
が気になるところです。
現役東大生にとったアンケート結果では、小学生時代に月平均7.4冊の本を読んでいたことがわかりました。
これは、小学校6年間で533冊の本を読んだということになります。
ちなみに全国平均は月5.6冊という結果ですので、その差は小学生時代全体では130冊の差が出ることになります。
(出典:学研教育総合研究所、小学生白書Web版「小学生の日常生活に関する調査」2014より)
学力に影響するという著名人の意見も
また、東京杉並区で個人指導塾を主宰する松永暢史さんは、「読書の量が学力に影響する」と指摘します。
松永さんの意見によると…
賢い人は本が好きだと思っている人はいると思いますが、逆です。
本を数多く読むと言語的な理解力が上がり、言葉を使いこなす能力も身につきます。
さらに、考える時間も増えて思考力が高まる。結果、勉強もできるようになるわけです。
実際に松永さんの教え子で、年間300冊近くの本を読んできた生徒が、苦手だった国語を得意科目にしてしまった、というエピソードもあります。
松永暢史さん著書がこちら
文章を読むということへの慣れ、文章を読むことへの苦手意識がなくなれば、国語に対する興味がわくんじゃないかな、と思います。
小学生の子供の読書好きのメリット
では、子供が読書をするメリットは何でしょうか?
私が考える、メリットをまとめてみました。
- 語彙力が増える
単語、用語、様々な言葉遣いを習得することができます。 - 想像力がつく
感情移入して読むことにより、気持ちや情景を頭に浮かべるので想像力がつきます。 - 理解力・思考力が上がる
言葉だけを情報として、頭の中で解釈する過程により理解力が上がります。 - 知識が付く
小学生向けの本でも様々なジャンルがあるので、知識がつきます。
知識が付けばさらに知識を欲するようになり、好循環になります。
活字が与える影響は、思ったより大きいかもしれません。
テレビなどの動画映像を見る場合は完全に受け身の状態となりますが、本という活字を目で追って頭で理解する行動は、自分でしなければいけない能動的な状態です。
この点が大きく学力に影響するポイントなのではないかと考えます。
休日は図書館へ行ってみよう!
子供の活字離れとはよく言いますが、ちょっと図書館をのぞいてみれば結構子供がいて、みんな貪るように本を読んでいるんです。
本にはいろんなジャンルがあって、真面目な本ばかりじゃないです。
例えば小学生が大好きな「う○こ」をテーマにした本がどれだけあるか、もし調べたら結構出てくると思います(笑)
他にも迷路や間違い探し、クイズの本だってあるんです。
もちろん冒険の本や、探偵の本、怖い話の本もあります。
だから、文章が苦手っていう子供とそうでない子供の違いは、本を読むという習慣があるかないか、というだけなんじゃないかな〜って思うんです。
もし子供があまり本を読まないと感じるのであれば、ぜひ図書館に行ってみてください!
無料で面白い本が山ほど借りれますよ^^
小学生の子供が読書好きになる5つの方法
私が長女に、読書好きになるように働きかけてきたこと(試行錯誤)はたくさんありますが...。
その中でも効果が高かった、読書好きになる方法をご紹介します。
読み聞かせで面白いお話を聞かせる
文字が読めない年齢や本に興味を示さない時は、やはり読み聞かせをすることが一番です。
自宅には絵本は30冊くらいありますが、長女が自分から本を手にとって読むようなことはありませんでした。
テレビ好きでしたしね^^;
ただテレビは時間制限を設けていたので、テレビが見れないとなると、塗り絵やお絵描き、細かいものを触って手遊びのようなことをしたりすることが多かったです。
子供が自分から本を読んでいる姿は理想ですが、自然とそうはならないものです(_ _;)
なので、図書館から一冊5分ほどで読める薄い絵本を5冊ほど借りてきて、1週間毎日その本を読んでから寝るという習慣を作っていました。
週替わりスタイルです。
借りてくる本のジャンルも、なるべく長女の興味・趣味に沿ったものを借りてきます。
親が読んでほしい内容と、子供が興味の湧く内容は異なることが多いですが、ここは子供に合わせた方が、読書に関心を持ちやすくなります。
例えば長女の場合は、お料理・虫・動物が好きでしたし、長男の場合は、乗り物・虫・動物・機械物が好きです。
興味がある話題の本を、寝る前に読む習慣をつけたことで、本ではなく「お話」に興味を持つようになりました。
寝る前に読み聞かせするための本で、超おすすめシリーズは「こどものとも」です。
下の写真はハードカバーですが、我が家の地域の図書館には「こどものとも」シリーズのペラッペラの薄い絵本が大量にあります。
年齢別になっていて、ストーリーと科学とに別れた本はとっても選びやすく、読む長さもちょうどいいです。
持ち運びも楽で10冊なんて余裕で持てますから、そういう意味でも便利ですよ。
一冊の本を何度も読まない
大人でもそうですが、1冊の本を3回も読めば飽きますよね?^^;
子供にとっても言えることだと思います。
上記で「週替わりスタイル」と書きましたが、1週間経って何度も読んだ本に関しては「もうストーリー知ってる〜」っていう雰囲気も多々ありました^^;
でも、例えば「ネジ」っていう本は食いつきが良くて、何度読んでも真剣に聞いていましたので、内容にもよりますよね。
絵本を購入してしまうと、お金もかかっていることだし、親心としては何度も読んで欲しくなりますが、子供はそこに楽しみを見出せないことが多いです。
だから、ここは図書館を利用して、いろいろな本・いろいろなお話を子供に読ませてあげた方が関心が深くなります。
子供と図書館へ行って「どれを読もうか?」と一緒に選ぶのも、刺激になってとっても良いです。
「絵本を何度も読み聞かせ」よりも「図書館を利用して大量のお話を読み聞かせ」をお勧めします。
少し優しめの本を選ぶ
絵本の裏面に、よく「●歳から」とか書いてありますよね。
それを見ると、つい子供に同じくらいのレベルのものを読ませたいと思ってしまいます。
しかし!!
そこは逆で、むしろ優しめかな?というレベルの本を選んでみてください。
子供の食いつきが違ってきます。
簡単な本だと、絵が大きく文字は少ないお話がメインになりますが、絵と文字で頭で想像するようになります。
そこから関心を深めることができれば、徐々にレベルにあった本も適応するようになります。
まずは優しめ、がポイントです。
図書館に通う習慣をつける
図書館に通う習慣をつければ、本を読むという習慣がつきます。
子供がまだ字が読めない場合は、一冊5分ほどで読める絵本を図書館から毎週10冊ほど借りてくると良いと思います。
そして寝る前などのタイミングで5冊を読む、などルールを決めて読み聞かせをします。
長女は年長さんの時にひらがなが読めるようになり、簡単な絵本なら自分で読むようになりました。
この、子供が字が読めるようになったタイミングがビッグチャンスです。
ぜひ一緒に図書館へ行って、ひらがなで読める簡単なものを一緒に選んでみてください。
いろいろなお話がある・選べるということに、子供は興奮すること間違いなし!です。
興味の有る分野をどんどん広げてあげる
子供は4歳くらいから、興味関心に傾向が出てきますよね。
前述の読書習慣ができたら、毎週7冊〜10冊くらいを読んでいることになるので、その中でも食いつきがいいものとそうでもないものがわかってくると思います。
ここで、食いつきがいいジャンルを見つけたら、その興味ある分野の絵本をどんどんピックアップしてあげます。
もし6歳以上になって図書館で自分で選べるようになったとしても、「こんな本はどう?」と子供が食いつきそうな本をどんどん提案してあげると、視野が広がって良いと思います。
興味ある分野の面白い・興味深い本を読んでいくうちにその分野に詳しくなって、ますます読書が楽しくなって、好循環になります。
結果、「図書館ってめっちゃ楽しい場所!」になっていきます。
ちなみに長女が好きな分野は、怖い話(お化けとかゆうれいの話)、探偵もの(名探偵〇〇、おしり探偵、キャべタマ探偵など)、冒険モノ(ゾロリなど)、日本昔話系です。
今はお化けや妖怪の種類にめっちゃ詳しくて、自分で怖いお話を作ってノートに書いたりしています。
また、児童ホームのなぞなぞクイズは積極的に参加したりして、謎解きも大好きです。
読書に夢中になると…
読書が好きになると、具体的に何が起こるでしょうか?
- 国語力が高まる?
- 読解力が上がる?
私が思う具体的な効果は探究心と好奇心が育つということと、語彙力が圧倒的に増えることです。
まず読書習慣により、知らないことを知るという機会が習慣になります。
- 言葉の意味を知る
- 表現の仕方を知る
- 多彩な感情について知る
- 世界観について知る
こうした知るという機会が好奇心を刺激し、自分から「人に聞く・調べる習慣」が身につくようになると思います。
子供にとっては文章に興味がないと読書は難しいと思いがちですが、文章じゃなくてその話の中身に興味を持つというところが大事だと考えます。
本を読むことによって「知る」という探究心を育てることができます。
探究心が育てば、さらに好奇心が湧き、図書館にいくと宝の山(本)に見えるはずです。
実際に長女は図書館にいくとテンションが上がって、バババ〜っと本を10冊くらいすぐ選びます。
(荷物が多いと大変なので、10冊までにしていますが、放っておくと際限がなさそうです;)
こうして、探究心がわけば、他ジャンルでも新しく知るということに抵抗感がなくなり、内容が多少難しくてもチャレンジする心も備わるんじゃないでしょうか。
さらに、おうちではその相乗効果を得るために、こんなことも努力しています。
子供が
- 「〇〇ってどういうこと?」と聞いてきたら小学国語辞典ですぐ調べて教える
- 「〇〇ってなに?」と聞いてきたらすぐスマホで画像や動画を見せたり説明する
いちいち聞かれて答えるのは面倒ですが、なるべく答えてやるようにしています^^;
こうして、知らなかったことを知ることに比例して、語彙力もどんどん増えていきます。
「読書習慣をつけることは難しい」と考えてしまうかもしれませんが、実は以外と簡単です。
親が本を選ばないというところが大きなポイントになると思います。
なるべく簡単で子供が興味のある本を選んでみて、何度かトライしてみればいいです。
図書館ですから、無料ですしね!
小学生の女の子なららこういう本もありますし(長女も楽しく読んでました)
小学生の男の子には刺激的な?死をテーマにしたマンガチックな本もありますよ。
ぜひチャレンジしてみてくださいね!
小学生の国語力アップなら、こちらの記事も参考にお読みください▼