第一子を妊娠中の頃、わからないことが多すぎて不安になり、よくネットサーフィンで色々な情報を読みあさっていました。
でも、情報ってあればあるほど正しいことがわからなくなって、混乱するんですよね。
中には「そこまでしなければいけないの?」とか「意味ないんじゃ・・・」とか、どの方法論が良いのか、本当に子育てに影響するのか、疑問に思う情報もたくさんありました。
で、結局自分で選択するしかない。
第一子の長女には、「チャレンジングな時期を一緒に過ごしてくれてありがとう!」って感謝するくらい、右往左往していました。
その第一子を産んでから約9年、今まで色々な挑戦をしてきたし、今も試行錯誤しているし、さらにこれから10年以上試行錯誤は続くわけです。
だから途中経過発表!って感じにはなるのですが、「子供が小さい頃からこれを習慣にしてきて良かったなあ!」と思うことをまとめてみようと思います。
子育ての習慣は、子供が小さな時なら簡単に始められる。子供が大きくなってきてしまったら、反発を受けてなかなか簡単にはいかないです。
幼い子供たちは新しい習慣もたやすく受け入れられるし、まだママの言うことをよく聞きます。
長期的に、成人するまでの視点で見て、どんな子育ての習慣をつけたら「最終的に」ハッピーになれるのか?
子供が小さい頃からやっておいた方がいい習慣を10個、まとめてみました。
子供が小さなうちから仕組んでおくべき10の習慣
第一子の時から、今でも、「私の子育ては完璧だ!」なんて思ったことはなくて、むしろ不完全な母だし、「もっと良くしてあげられたかも」とか、思うこともたくさんあります。
でも、下にまとめた10個の習慣は、私の子供たちが幼いときに実践してきた子育ての10の習慣で、それらは今思い返しても「やって良かった」と思っていることです。
01.子供の話を聞くようにする
まだ自分の意見を上手く表現できないうちは「ギャー!」と叫ぶ子供ですが、これでママまで「ギャー!」となってしまったら収拾がつきません。これが3人になると、「ギャー!」の3倍だからすごいことになります^^;
子供との感情的な衝突を最小限に抑えるためにどうしたらいいのか?ずっと考えながら育児してきました。(今も)
それで、自然と【子供の話を聞くようにする】【子供に意見を言わせるようにする】習慣をつけることになりました。
もちろん最初からうまく話したり聞いたりすることはできませんでした。でも、何とか子供が自分から話せるように会話を持っていくこと、子供が意見を言えるように話を聞くこと、を意識していました。
例えば兄弟喧嘩。3人の子供は、毎日10回くらいは喧嘩や小競り合いがあります。それで、エスカレートした場合はどちらかが「ママ〜」と告げ口に来るわけです。
その時に、泣かされた方を一方的に庇ったり、何があったかも聞かずに叱ってしまうと、話さなくなるんですね。
だからもし暴力を振るっていた場合は、「暴力を振るったら、それは悪いこと」としてまず暴力した方を注意します。その上で、何があったのか「事実」を聞くようにします。
それで、状況を一緒に整理してあげます。
その上で、「〜〜こうしたら上手く一緒に遊べたんじゃない?」とか「==はこんなふうに思って嫌だったんじゃない?」と仲介者をするような感じでコミュニケーションを進めるようにします。
ママはどっちの味方でもない!という姿勢で。裁判官のような感じ。
裁判官は感情的になってはいけないのです。むしろ、子供がどう思ったのかをよく聞いてあげる。これだけで満足したりするものです。
三番目の子供は、お兄ちゃんお姉ちゃんに虐げられやすいですが、抱っこして話を聞いてあげると満足そうにすることも多いです。
子育てしていて思うのですが、「みんな自分の話を聞いてほしいんだな〜」ということ。
私が一方的に味方につかないことで、話を聞く姿勢を保つだけで、「話を聞いてくれる存在」になるだけで良いのだと思うようになりました。
02.ルーチンを作る
「子供の毎日にルーチンを組み込むと、とっても安心する」って聞いたことありませんか?よく聞くのは、寝る前のルーチン。絵本を読むとか、抱っこして話しかけるとか。
我が家の初めのルーチンは、【歯磨き→絵本→寝る】でした。やっぱり最初の育児の大変な要素の一つは寝かしつけですよね。
子供が増えていくにつれて、日常生活がカオスになっていくことを恐れた私は、寝る前のルーチン以外にもルーチンを取り入れるようになりました。
例えば、【保育園から帰ってくる→風呂→ご飯→長女の宿題タイム】これはほぼ毎日のルーチンで、時間もだいたい同じ。
曜日によっては長女の習い事が入りますが、その場合も時間がちょっとずれるだけで、流れは同じです。
これが定着してからは、私が煩く言わなくても流れを見て子供たちが行動するようになりました。夜9時半には消灯します。
ここで発見したのは、ルーチンつまり生活リズムをつけると、毎日の流れがとてもスムーズになる、ということです。
子供たちも次に何をすべきかを知っているから、反発もなくごく自然なリズムで毎日を過ごせるようになりました。
つまり、カオスではなく平和!
ストレスフリーの少ない生活!
イコール、親子関係もギスギスしていなく、より信頼しあってリラックスした気分で過ごせる!
1日を通して大体のスケジュールがあることは、3歳半でも理解できています。
子供が大きくなるにつれて、その段階によってルーチンの内容は変わっていくだろうし、柔軟に対応しなければいけない日も出てくると思います。
ちなみに今は、【帰宅→風呂→ご飯→宿題→ママは家事→自由時間(遊び)→歯磨き→絵本→寝る】。
子供の日常生活の一部としてルーチンに組み込まれていますが、ルーチンだからといって窮屈になるわけではなく、むしろ怒られることが減ってリラックスして皆が過ごせる要素になっています。
03.就寝時間は早めに、ほぼ毎日同じ時間にする
子供が就学前は就寝時間は9時と決めていました。そして長女が小学校に上がってからは9時半になりました。これは、土日祝日でもほぼ守っています。
早い就寝時間を守ることで、次の日の寝坊がなくなるし、寝不足や生活リズムが崩れることによって起こる子供の癇癪も減ります。つまり、家族全体にメリットが大きい!
それに、子供にとって睡眠がどれほど重要かを証明するたくさんの研究があるように、子供の心身の発達にも影響します。
具体的には、就寝時間が早い子供はイライラしにくく、集中力も上がり、将来肥満になる可能性も低くなるそうです。
一方寝る時間が遅い子供は、早く寝る子供よりも寝るのに時間がかかったり、夜中に目が覚める頻度が高くなったり、睡眠が浅くなったり、成長ホルモンの分泌に悪影響を及ぼしたりするそうです。
もちろん、両親のストレス度にも影響します。想像してみてください、子供が早く寝てくれて、大人だけのリラックスした時間を過ごしている自分を・・・。子供の早寝から受ける恩恵は大きい!
04.家事を手伝ってもらう
子供が意欲的に「手伝いたい」といったときは、なるべく手伝ってもらうようにしています。例えば・・・
- 風呂釜をスポンジでこすって洗う
- 布団掃除機をかける
- 床を掃除機をかける
- 洗濯物を干す
- 洗濯物をたたむ
- 食事後のテーブルを拭く
全部5分程度で終わるような内容です。うまくできなくても、大目に見て。
家の家事を子供に手伝ってもらうのに最適な時期は、幼児や就学前の段階だそうです。なぜなら、これくらいの年齢の子供たちは好奇心が強く、自分から「手伝いたい!」と言いやすいそうです。
子供が小学生にでもなれば、クラスの係などで協力しあって雑用をするのは自然なことですよね。それと同じく、家族として家庭の雑用を手伝うのは自然なことです。
親としては、ただ単純に家事の負担を軽減したいとかそんな理由ではなく、家族の一員であること、周りと協力し合うこと、家事をすることで発生するコミュニケーションや自己肯定感、丁寧に生活することの学び、を子供が得られたらいいなと思ってやってもらっています。
05.読書習慣を付ける
私が子供の頃、近所の図書館から本を毎週のように借りて読んでいました。だから子供にも、図書館でたくさん興味のあるものを選んで借りて、たくさん本を読んで欲しいと思っています。
たとえ3歳くらいの幼い子供でも、本を読むことからたくさんの学びを得られると信じています。巷でも「赤ちゃんの頃から読み聞かせをすることは良いこと」が当然のこととして言われていますね。
でも「具体的に読書の何がメリットなの?」というのを考えてみたときに、小学生くらいの年齢からぜひ本を読んで欲しい理由があります。
それは、
- 子供の人間関係やコミュニケーションの取り方に関する学びがあること
- 単に親が話して伝えるだけでは教えられないことを物語として子供が勉強できること
- 様々な価値観を知ることができること
などです。
また、子どもたちには厳選された良書も読んで欲しいところです。育てるべき価値観や大切な教訓を教えることができます。
良書を見つけるときはネット検索をしたり、小学校からたまに配られる「お勧め書籍」プリントを見たり、アマゾンの口コミを見たりしてヒントを得ています。
06.自分のことは自分でする(なるべく)
子供が成長するにつれて、「自分のことは自分でする」を習慣にさせることで、自信と自尊心がつくことを感じています。
とはいえ、就学前の段階で自分でやらせることは、そう簡単ではありませんでした。ママが自分でササッとやってしまった方がはるかに楽です。
例えば、
- 自分で棚から服を選んで着ること
- 小学生なら明日の学校の準備をすること
- 保育園児・幼稚園児なら遠足などのイベントの前日準備をすること(本人がワクワクしているからやらせやすい)
- 臭くなった自分の靴を洗わせること
- 食事の時にお茶などの飲み物やカトラリーを自分で用意させること
これに加えて、今日の天気や気温を教えて「長袖を着るか?半袖に上着を持っていくか?」を決めさせたり、祖父母がくれたラッキーなお小遣いの使い道を自分で決めさせたり、決めたことの責任を自分で取ることも教えるようにしています。
子供たちが「自分のことは自分でする」を身につけさせるのは根気がいりますが、その過程も経て最終的には子供が責任感を感じるようになり、自分の頭で考える・行動する癖をつけさせることができるのではないかな、と思っています。
07.初めからうまくいくわけない、ことを知る
「失敗する」ということへの恐怖は、大人になった今でもあることですが、この失敗を乗り越える力が子供の頃からついていれば何度でも立ち上がることができる大人になる、と考えています。
初めて取り組んでみたことが、うまくいかない。これはよくあることなのですが、特に完璧主義っぽい長女はすぐに挑戦をやめてしまう傾向がありました。
なので、「初めからうまくいくわけはない、みんなゼロからスタートする」「何度も練習してうまくいくんだ」ということをよく伝えています。
「失敗するのは普通なんだ」「失敗は誰もが経験することである」ということを認識してもらうために、色々な挑戦をさせるようにしています。
小学生になると、文字がうまく書けなかったりして不安になったり癇癪を起こしたりすることがありましたが、これも「何度も練習することで上手になるんだよ」ということを何度も伝えました。
「初めからうまくいくわけない」=「どうしたら成長できるのか?」の考え方を育てるのに役立つ大切な学びとなります。
そしてこの成長の考え方が、人間関係、スポーツ、学問、働きに出た時に、困難を乗り越える力になると思います。
08.自分の機嫌は自分でとる
何か悲しいことがあったり、期待通りにいかなくてがっかりしたり、怒り心頭して暴れたり、子供は感情を丸出しにしますね。
そんな時に、近くにいる大人がなだめたりするわけなんですが、ここにも伝えなければいけないことがあると私は思っていました。
自分の感情を人にぶつけることで安心感を得たり落ち着いたりするのではなく、自分で自分の感情を管理コントロールし、責任をもつ必要があると。
だからといって子供の気持ちを無視するわけではありませんが、同情したり、慰めたり、励ましたり、ある程度のことをしたら、あとはもう自分の問題だと伝えています。
「最後は自分の感情に自分で向き合わなければいけない」「自分の機嫌は最後は自分でとるんだよ」と。
自分の感情を落ち着かせる方法を少しずつ学ぶことができるように、「どうしてそう感じるのか?そんな気持ちになったのか?」を一緒に紐解いていったりします。
これは最終的には、子供自身にとって、すごく良い影響があると思います。
この考え方を伝えるのは今も進行中ですが、子供が小さいうちから習慣づけているのは、子供がキレたり癇癪を起こさなくなったことに影響していると思っています。
09.他人を気にしすぎない・自分なりで良い
何か物事を判断する時に、他人の目を気にして判断するのは愚かだと思うんです。それって他人のために生きてることになる。
だから、良心に照らし合わせた上で、自分にとって一番最善な策は何か?という判断ができるように伝えています。
自分のことは自分がよく知っているはずです。「自分なりで良い」と心の底から思えれば、自分にとって最善の判断を決定することができます。
10.健康的な食べ物を普通に食べる
我が家では、ジャンクフード、例えばマクドナルドとかを利用するのは年に1回程度です。スーパーで売っている菓子パンも、避けています。
なるべく自炊して、もし中食を買ってくるときも野菜が入った惣菜にする。とか、野菜たっぷりスープだけは用意するとか。
正直いって私は料理があまり得意ではないし、料理研究家のように探究心があるわけでもありません。だから、最低限「健康的な」食べ物を普通に食べるようにしています。
あとは、食べ物を選択すること、リスクと体に良いこと、を伝えるようにしています。
「健康的な食べ物を選んで食べる」ことを子供時代の記憶に残すことで、大人になって自立した時に、乱れた食生活に罪悪感を感じてくれたらいいなあ、と目論んでいます。
親の子供時代の習慣が連鎖する
書いていて思ったのですが、自分が子供時代にしたことや、親にしてもらったこと、大人になるまでの過程で失敗したことや後悔したことの記憶を元に、自分の子供に「良かれ」と思ってしていることが多いです。
子育ても自分なりでいいんだなあ、って思いました。