2020年2月にサービスがスタートした、4歳〜10歳対象の「STEAM」教育分野の学びが家庭でできる通信教育「ワンダーボックス」。
国語・算数・理科・社会・英語を学ぶ教科学習のための通信教育ではなく、今注目されているアクティブラーニング系の新しい学びとして興味を持っている親御さんも多いと思います。
我が家は同会社のアプリ「シンクシンク」を6ヶ月続けているところだったので、ワンダーボックスも気になっていたのですが、いよいよ10月から利用してみることにしたのでした。
子供3人が1ヶ月使ってみた体験談をもとに、この記事ではワンダーボックスの効果をまとめてみました^^
▶︎▶︎▶︎ワンダーボックス公式ページ
ワンダーボックスについて
ワンダーボックスの教材は、
- 自宅にあるタブレットなどの端末で取り組む「アプリ」
- 郵送で届く教材「知育玩具・キット」
の2つのセットで取り組みます。
ワンダーボックスのアプリ
ワンダーボックス のアプリには、例えば「コードクラフターズ」というプログラミング↓↓↓や、図形でいろいろな形を作る問題などがあり、STEAM教育として学べる範囲が幅広いです。
画面の下に並んでいるのが、ワンダーボックスのアプリで学べるアプリです。↑↑↑
リストにしてみると、こんな感じです(2020年10月時点)
- シンクシンクプラス
100種類以上の迷路やパズル - バベロンプラス
どんどん難しくなる1種類の問題を解き続けてタワーの完成を目指す - アトラニアス
算数オリンピックレベルの難問に挑む - コードクラフターズ
プログラミング思考と表現力を身につける(10月号は音楽制作) - ミッションハンター
くまのボスから出されるミッションに挑む(10月のテーマは「文字」) - ずっこけびじゅつかん
2コマ漫画のオチを考える・お題は毎月新しくなる - ピクタネット
4種類の図形だけを使ってお題を完成させる - そっくりさがし
全く異なる2つの絵から共通点を見つける - ジュニアランド(4〜6歳が対象)
タップやドラッグなどの基本操作や思考の基礎を身につける
これだけあったら1日中タブレットを利用してしまうので、時間制限を設定してから渡した方が良いですね。
我が家は1人につき「利用は20分まで、10分経ったら1分休憩」に設定しました。
シンクシンク を知っている人で「ワンダーボックスにしたら何が変わるの?」と思っている人はこちらの記事を読んでね:ワンダーボックスとシンクシンクの違い-内容は全然違う!
ワンダーボックスの知育玩具・キット
知育玩具・キットとして自宅に毎月郵送で届くのは、「ワークブック」「トイ」「ビッグペーパー」の3種類です。
郵送物が届くと、箱の裏側に「アプリの鍵」となる問題があるので、まずはそれを解きます。答えをアプリに入力すると当月のアプリが始まる、という楽しい仕組みがあるんです^^
ここでは、10月号「Vol.ユーラシア」で届いた内容をご紹介します。
ワークブック
鉛筆で書き込んだりして学ぶワークとして、「ハテニャンのパズルノート」ワークブックが毎月異なるテーマで届きます。
ワークブックは、「年中・年長」「小学1・2年生」「小学3・4年生」と2学年ずつ共通になっているようで、我が家はちょうど3種類全てが手に入りました。
それぞれの内容を見てみましたが、「年中・年長用」でも複雑な問題・難しいレベルのものもありました。
全部で30ページ以上あり、全て解くのに15分はかかったと思います。じっくり考えさせられる問題もありました。
トイ
2020年10月号はボードゲームマスターとボードゲームマスター2が入っていました。
「ボードゲームマスター」はコマとボードが用意されていて、6種類の遊び方シートが入ったパッケージになっていました。
小学校4年生の長女と、ルールを一緒に確認してゲームに挑戦してみました。
何回かやっているうちにどうやったら勝てるのか?コツなどがわかってきて、楽しくて盛り上がりましたよ^^
内容は月によって変わりますが、今回の「ボードゲームマスター」はずっと遊べる知育玩具で、小学生にはぴったりの内容だったと思います。
ビッグペーパー
「ビッグペーパー」はその名の通り、模造紙のように大きなしっかり目の紙です。
今回は10月だったので、片面にはハロウィーンの絵が書いてありました。
記号や形象を探すのがメインの「ミッケ!」みたいな楽しみ方でしたよ。
もう片面は、ボードゲームマスターのコマを使ってカーリングゲームが楽しめるようになっていました。
自分の陣地から指でコマを弾いて、点数の場所に飛ばすというシンプルなゲームです。
これが結構楽しくって、長女と何度も競いました^^シンプルなルールだから年齢問わず楽しめますね!
折り目がカーリングの妨げになったので、折り目を伸ばしてから遊ぶと良いですね。
ワンダーボックスの詳しい使い方はこちらの記事にまとめています:ワンダーボックスの使い方・取り組み方と注意点
3人の子供がワンダーラボを1ヶ月使ってみた効果
シンクシンク もワンダーボックスも、対象年齢は4歳~10歳です。
我が家の子供達がちょうど4歳・6歳・9歳で範囲内なので、その取り組んでいる様子を観察してみましたが、3人それぞれ楽しそうに取り組んでいましたよ。
4歳(女児):
- タブレットのアプリで絵を描いたり図形を作るのに、四苦八苦しながらも夢中。
- はてにゃんのパズルワークは意欲的に取り組む。自分で問題を作るのも楽しそうに取り組んでいた。
- キットのボードゲームは少し難しかったか?あまり興味を示さず。
- ビッグペーパーは絵探しを楽しそうに取り組んでいました。
6歳(男児):
- タブレットのアプリで図形を作るのが得意そう。積極的にいろいろなアプリを楽しむ。
- はてにゃんのパズルワークは、意欲的に取り組んで自分で問題を作りママに「解いてみて」と嬉しそう。
- キットのボードゲームは初め興味を示さなかったけど、誘ってルールを説明したら楽しそうに取り組む。負けず嫌いに火をつけた?!
9歳(女児):
- タブレットのアプリはシンクシンクで3問制限だったのが20分できるようになり嬉しそう。いろいろなアプリに挑戦した後は、シンクシンクプラスに集中して取り組むことが多い。
- はてにゃんのパズルワークは興味をしめさず。やろうと誘わないとダメかな?
- キットのボードゲームは一番初めに興味を持ち、全ての種類に親と一緒に取り組む。
シンクシンク と違って絵を書いたり図形を作ったりするアプリがあるのが印象的でした。
我が家ではipadとappleペンシルで利用しました。
お題に沿って絵を書いたりすることで、ipadの使い方もどんどん学んでいる様子。
図形を作るアプリは、「フォトショップじゃん!」と驚きましたね^^;↓↓↓
年中と小学1年のアカウントには、「アプリの操作を学ぶ」ためのジュニア向けアプリ↓↓↓も含まれていて、次世代の学びを感じましたね。
二つの画像を見て共通する事柄を探すようなアプリもあって、自分で自由に答えを考える内容も楽しいなあと感じました。↓↓↓
答えを文字盤から入力したり。↓↓↓
「それで、どんな効果があったの?」という話なのですが、正直言って「●●ができるようになった!」とはっきり言えるような効果は感じていません。
しかし、アプリやボードゲームに夢中になって取り組む姿を見た時に、なんとなく「今何かを学んでいるな」っていうのは感じています。
取り組んでいるときの子供の顔が真剣なんです。
「開いた時間をダラダラと過ごすのはもったいない」「夢中になって遊ぶっていうのはとても貴重な取り組みだ」と考える親にとって、一生懸命になっている子供を見るのは良い気分ですね^^。
じっくりと考えないと解けないような問題でも、時間がかかっても一生懸命考え続ける姿勢が見られるようになって、「これは良い傾向だな」ってこっそり観察していました。
また、教科学習とは違って答えがない問題に取り組んだり、自分の考えを自由に発想して表現するような内容は、子供の可能性を広げるとても良い取り組みだと感じました。
ここまで書いて、STEAM教育の全て【Science(化学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Art(芸術)・Mathematics(数学)】を含めた学びがあるという趣旨のワンダーボックス ですが、そもそもSTEAM教育が子供の将来にどんな良い影響があるのか?という点が見えなかったので、ちょっと調べてみました。
STEAM教育とは、wikiぺディアによると
STEAM教育では、生徒児童の数学的、科学的な基礎を育成しながら、彼らが批判的に考え(批判的思考)、技術や工学を応用して、想像的・創造的なアプローチで、現実社会に存在する問題に取り組むように指導する。 またSTEAM教育の具体的な手法としては、デザインの原則を活用したり、創造的な問題解決を奨励することなどが挙げられる。
と書いてあります。
教科学習(知識)に加えて、観察したり自分で考えたり、自分の考えを表現することをトレーニングすることにより、将来的に知識を活用して創造したり、物事に対して批判的に考え意見を述べたり、論理的な思考をもとに問題解決をしていく力を身につけるようになる、ということですね。
現在の学校教育では、まだまだ教科学習・ペーパーテストがメインですから、家庭学習で4歳からSTEAM教育をしていくことは、将来的に社会で活躍できる人材になるためにも効果する、と考えて良さそうです。
親として一番効果を感じたのは、それぞれの子供の興味分野・得意分野を知れたことです。
次女は絵を描くことに特に興味があり、長男は図形が得意で、長女は答えのある問題を合わせていくのが好き。
あくまで現時点ですが、子供の可能性の芽を見つけて伸ばしていくことはすごく大事なことだと思っています。
ワンダーボックスは難しい?
キットの中では、具体的には「はてにゃんのパズルワーク」で難しい問題がありました。
その他は基本的には年齢相応の問題や遊びがほとんどなので、特に「ワンダーボックスって難しいなあ」と思うことはなかったです。
知育玩具もトイも、楽しく取り組むモノであって問題を解くものではないし。
アプリの中では、「バベロンプラス」(どんどん難しくなる1種類の問題を解き続けてタワーの完成を目指す)と「アトラニアス」(算数オリンピックレベルの難問に挑む)の上のレベルに行けば難問も出題されました。
それ以外で「難しい」と思ったものはほとんどありませんでしたよ。
ワンダーボックスは知育に効果あり?
知育にはすごく効果があると思います。
日常生活の中で、ワンダーボックスで解くような・遊ぶような問題にはなかなか触れることができないのでは?と感じます。
トイもワークブックもアプリも、一つ一つが「とても工夫されている」と感じる良い内容のものばかりです。
特にじっくり考える・自分の考えを表す、といった取り組みが家庭でできるのは魅力的ですね^^
ワンダーボックスは中学受験に効果あり?
現状の中学受験はペーパー試験がメインなので、特にSTEAM教育の数学分野は効果するかもしれません。
でもそれなら、アプリの「シンクシンク」が数学分野のみの学びとして十分効果すると思います。
また同社ワンダーラボが開発しているアプリの中でも、中学受験の出題分野である、高度なイメージ力や空間認識能力が求められる立体の切断をマスターできる「究極の立体<切断>」「究極の立体<展開>」や、計算を簡単にする工夫が学べる「究極の計算」をそれぞれ取り組んだ方が良いのではないかと思います。
ワンダーボックスのデメリットはあるの?
アプリばかりの利用はもったいない
子供はタブレットやゲームアプリが大好きなので、どうしてもキットやワークブックよりもアプリに注目しがちです。
結果「ワンダーボックスを利用していてもアプリばかりに取り組んでいる」という傾向に陥ることも。
アプリと一緒に、ワーク、特にキット(知育玩具)を最大限活用して、家族で一緒に楽しみながら・コミュニケーションとりながら取り組んでいけるなら、学びの質が上がり金額に見合った価値があると思います。
兄弟姉妹で利用する場合は教材が一部共通になる
ワンダーボックスを兄弟姉妹で利用する場合、アプリのアカウントはそれぞれの個人データを追加となる一方、毎月届くキットの箱はまとめて1つとなってしまいます。
ワークブックは1人に一冊届きますが、ビッグペーパーは兄弟姉妹で1枚を共有になります。トイ教材は内容によって共有だったり1人一つだったりするそうです。
兄弟姉妹で利用する場合は料金が高額になる
ワンダーボックスを兄弟姉妹で利用する場合は月々税込1,850円と、追加の費用として見ればお得な印象です。
しかし、例えば2人兄弟で利用する場合に料金を合計してみると3,700円+1,850円=5,550円と高額になってきます。
これのコスパを納得のいくものにするために、各家庭でいかに活用するか?がポイントになりますね。
ワンダーボックスはこんな子供さんにおすすめ
ワンダーボックス は、タブレットでアプリをするのは我が家の場合は20分設定なので「ギリギリ隙間時間と言えるかな?」と思いますが、キットやワークもあるので教材の全てを活用しようと思うと「隙間時間」ではできません。
だから、時間を作ってしっかり取り組むことで活用できると思います。
我が家の場合は小学生2人と年中が1人ですが、特に小学生の場合は、平日は宿題や遊びなどすでに1日のスケジュールが大体決まっていますよね。
そこにワンダーボックスも取り入れようと思ったら、「今ならまとまった時間が取れるな」っていうタイミングを見計らって、親が働きかけて一緒にやってみたり、やり方を説明したりしなければいけません。
この教材は、子供に「はいっ届いたよ。」と渡して放置では、その20%も活用できないと思います。
特に4歳〜7歳くらいは、親がガッツリ干渉して使い方を教えてあげながら、一緒に遊んであげると良さそうです。
10月のキットはボードゲームだったので、小学4年生の長女と休日に1時間ほど楽しみました^^
幼児だったら、ママパパに余裕があれば平日でも楽しく取り組めるアクティビティになりますね。
土日に集中して取り組んだり、雨が降っていて外で遊べなかったりするときに家で学び兼ゲームとして取り入れてみると良いと思います。
また、年の近い兄弟がいれば、一緒に知育玩具やキットで遊ぶこともできますよ。
結論として、ワンダーボックスがおすすめできる親御さん&お子さんはこんなケースです。
- ママ・パパも子供も、時間と学びにまだまだ余裕がある
- 図書館や市販の知育系など身近なモノコトの活用のほかに、家でできるアクティビティを増やしたい
- 知育玩具を定期的に取り入れたい
- 質の高いタブレット学習を取り入れたい
- 子供と学びながらコミュニケーションが取れるツールが欲しい
- 従来の教科学習だけではなく、今注目のアクティブラーニング系の考え方を子供の教育に取り入れたい
ワークや知育玩具で遊びながら、時間制限を設定したタブレットのアプリを毎日少しずつ利用して、図形問題やプログラミング・アート・自分の考えを表現するなどの内容に取り組んでいくと、ワンダーボックスの教育の方針に沿った学びを習慣化できると思います^^
ワンダーボックスの口コミはこちらの記事で詳しくまとめています:ワンダーボックスの口コミ評判は?実際に利用してみた感想・特徴まとめ
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