『小学生30億件の学習データからわかった 算数日本一のこども30人を生み出した究極の勉強法』は、中学受験を考える親や勉強が苦手な子供を持つお母さん・お父さんに向けた書籍です。
著者である今木智隆さんは、RISU Japan株式会社を設立して、現在も代表取締役として活躍されている方です。
RISU算数の大規模な学習データに基づき、算数が得意な30人の子供たちの成功の秘訣や親子の接し方についてをこの本にまとめています。
Q&A形式なので分かりやすい構成となっていて、子供の学習環境を改善するとか自己肯定感を上げるといったところの具体的な方法が書いてあり、とても参考になる内容でした。
今回は、この『小学生30億件の学習データからわかった 算数日本一のこども30人を生み出した究極の勉強法』についてレビューを書きたいと思います。
著者:今木智隆さんについて
著者である今木智隆さんは、上にも書きましたが、RISU Japan株式会社を設立して現在も代表取締役として活躍されている方です。
小学生の算数学習教材の開発に取り組み、10億件以上のデータを収集し、学習効果の高いカリキュラムや指導法を考案しました。
その成果は日本国内だけでなく、シリコンバレーでも高い評価を受け、多くの人々から学びたいというオファーが殺到しているとのことです!
書籍の大まかな内容
算数が得意な子供たちの意外な習慣や成功の秘訣を、2択の選択肢で分かりやすく解説しています。
全国学力テストでトップを取った30人の子供たちの家庭で行われている勉強法や習慣を詳しく分析していて、そのマネができる方法が書かれているので、とても具体的な方法を手っ取り早く知ることができるのもポイントです。
例えば、トップレベルの子供たちは・・・
・よく眠ること
・地頭の良さよりも諦めない力を伸ばすこと
・親が答えを教えるのではなく子供の自主性を尊重すること
などの特徴が挙げられています。
また、苦手な問題に対する短期間での対策方法も書かれていて、図形問題や文章題が苦手な子供たちでも、1〜2カ月あれば克服できる方法などは参考になりました。
レビュー
中学受験を考える親や勉強が苦手な子供に対して、非常に参考になる内容だと思います。
著者は独自のデータ分析を通じて、算数が得意な子供たちの成功の秘訣や習慣を解明しています。
親の思い込みや発言が子供に与える影響を統計として知ることができるので、「うわ〜うち間違ったことしてたかも」とか、「あ、これはやってるな」とかを考えながら読むことで、すぐにできる具体的な対策がわかるようになっているのが良いです!
特に「子供が宿題をしない」といった状況に対する親の対応の仕方などは『ええ〜それでいいの?』と驚きもあったり・・・。
親から子供へのアプローチを見直すことで子供にとってよりプラスになる学習環境にできるなら、やらない手はありません。
ちなみに宿題については、ただ漫然とたくさんの宿題をこなすのではなく、子供の習熟状況を把握しながら効率よく学習させることが大切だと書かれていました。(とても納得)
また、子供の勉強に対する親の声かけや接し方も重要なポイントとして取り上げられています。
感覚論とデータが全然違ったりするので、子供に対する接し方を見直すきっかけとなりますよ!
なんといっても、この本に書いてある内容は小学生30億件のビッグデータに基づいているので、とにかく信憑性が高い。
経験則とか「なんとなく」とかではなく、統計的に正しいアプローチを知ることができます。
読み進めやすいQ&A形式で、簡潔でわかりやすい文章で書かれているので、読むのも負担ではありませんでした。
さまざまな子育て関連の書籍を読んでいる人でも、新たな情報が得られると思います。
私としては共感する部分が多く、勉強方法の具体的な紹介もあり、非常に満足度の高い一冊でした。
まとめ
『小学生30億件の学習データからわかった 算数日本一のこども30人を生み出した究極の勉強法』は、海外の著書にありがちな小難しい話は書かれておらず、勉強が得意な子に育てるための具体的なアプローチや習慣が分かりやすく解説されていて、どんな親御さんでも取り入れやすい内容になっていると思います。
著者の経験と実績に基づく信頼性も高く、子どもの学力向上に意識の高い方にとっては価値ある一冊だと感じました。
子供の学習環境をより良くするために、夏休み中に読んでみてはいかがでしょうか?
|