小学校一年生のうちは、学校生活に慣れるための1学期と、簡単な授業内容である2学期・3学期という流れで、徐々にお勉強っぽくなってきた一年間でした。
勉強内容も、読み書き計算のなかでも基礎中の基礎を習い、まずはしっかり身につけることに重点を置いて学習してきたことと思います。
これが二年生に上がってからは、時間や長さ、100より大きな数の学習などをしますが、どれも一年生に比べるとぐっと難しい勉強内容になります。
一年生の時とどのような違いがあるのか、重点を置きたい部分を紹介しながら、「小学二年生で勉強がついていけない!」とならないように、国語と算数のつまづき対策について紹介していきたいと思います。
小学2年生の国語 勉強内容とつまづき対策
一年生のうちは、ひらがな・カタカナを書く練習や、簡単な漢字80字を覚えたり、短い文章の物語や説明文が授業で出ることが多かったですね。
二年生では、以下のように変わりますよ。
二年生で覚える漢字は160字!
一年生で新規に習った漢字は80字でしたが、二年生で習う漢字はその倍にあたる160字となります。
さらに、一年生で習った漢字よりも画数も多い難しい漢字が出てきます。
例えば、曜日の「曜」、算数の「算」、「鳴」「書」「聞」「歌」など画数が多く複雑な字形が増えます。
バランスも難しく覚えにくいです。
我が家の小学校では「漢字のチャレンジテスト」というものがあり、漢字の復習に余念がありません。
長女のクラスでは、「とめ・はね・はらい」や書き順などができていないと結構細かく注意されますが、まだ低年齢の子供なので、ここがいい加減になりがちです。
毎日、赤ペンでたっぷり添削されたプリントを持って帰ってきていたので、長女自身もきつかったと思います。
学校でも宿題などで毎日練習していますが、それにも関わらず忘れてしまう漢字がありました。
ここでつまづかないために、まずは一年生に習った漢字はしっかり完ぺきにかけるようにしておくことが大切です。
一年生のうちから漢字を何度も書くことで、漢字を書く時の決まりを身につけることができます。
具体的には、「とめ」「はね」「はらい」を常に気にしながら書くことができるようになっていると良いです。
まだ習っていない漢字や初めて見る漢字でも、部首の同じ仲間や 音を表す部分が同じ仲間の漢字で仲間わけをし、関連付けして覚える方法もあります。
学校でも小学校一年生から厳しく赤ペンを入れられたのは、二年生で多くなる漢字に備えて一年生のうちに漢字の基本を意識して身につけるためだったんですね。
家庭学習でも、二年生に上がる前に一年生の漢字を確実にしておいた方が、二年生で覚える漢字がスムーズに頭に入りますね。
漢字の決まりが身についていれば、漢字を覚えるのも効率良く進めることができます。
読解は文章がより長く複雑になります
文章読解に関しては、一年生で習ってきたものより長い文章が取り上げられるため、難しく感じられます。
特に「いつ、どこで、だれが、何をして、どうした、どうおもった」という、いわゆる5W1Hをしっかりと読み取る文章読解力が必要になってきます。
文章が複雑になり、ちょっと読んだだけではわからなくて、文章を何度も読んだりしなければいけなくなります。
まさに「読み解く」=「読解」力が問われます!
また、順序を整理して文章を構成を考えながら書く力も必要になってきますので、普段から自分の言葉で 自分の考えを話したり、表現することを訓練しておくと良いですよ。
小学2年生の算数 勉強内容とつまづき対策
算数では、一年生はつまづきポイントとして「繰り上がり・繰り下がり」がありましたね。
二年生で習う算数は、これから先の算数知識の土台となっていく重要な単元が沢山あります。
具体的には、「時間」「ひっ算」「長さ」「単位」「図形」「分数」、そして低学年の山場「掛け算九九」などがあります。
ひっ算は一年生で習った計算の応用編となりますから、二年生に上がる前にしっかり復習をして、繰り上がり・繰り下がりの計算をつけておきましょう。
二年生のつまづきポイントとして難しくなるのはずばりこれです!
ひっ算を覚える
繰り上がり・繰り下がりを考える時に、ひっ算を用いるようになります。
一年生では、例えば16だったら「10と6に分けて・・・」というふうに考えて計算していました。
二年生からは、ひっ算で計算する考え方を身につけます。
なので、二年生に上がる前の春休みには、繰り上がりと繰り下がりの計算を定着させたいところです。
かけ算(九九)が始まる
いよいよ二年生の2学期からはかけ算(九九)が始まります!
全部覚えなくてはいけないので、小学校でもインパクトのある勉強内容ですよね。
掛け算九九は、私たちのころはひたすら暗唱して覚えた記憶があります。
学校の帰り道、友達とならった掛け算九九を大声で歌いながら下校してきたり、お風呂の中で100まで数える代わりに大声で歌って覚えた思い出がよみがえります。
しかし今の時代なら、暗記カードや九九の表、専用アプリや掛け算九九の歌のCDなど色々なものがありますので、本当にいい教材が沢山あります。
お子さんといろいろ試しながら合うものを使うのが良いでしょう。
我が家の下の娘は理解するまでに人より時間がかかる上、そそっかしいタイプなので、少しずつ掛け算に対して準備を進めていました。
掛け算九九の表をお風呂に貼ったり、掛け算九九のスマホアプリを入れて触らせたり、かわいいキャラクターが掛け算九九を歌ってくれるアプリをおもちゃ代わりに触らせたりもしていました。
ただし、掛け算は暗記するだけでなく掛け算の仕組みを理解する必要があります。
九九を習ったあとは、足し算・引き算・かけ算の3つが計算問題に同時に出てくるようになります。
例えば文章問題で、「アメが3つの箱に6つずつ入っています。3つ食べたら残りはいくつ?」といった問題が出た時に、「どの計算からやるのかな?」とつまづくことも出てきます。
これは文章問題の読解力も必要となり、複合的な考える力が重要になってきます。
この先で割り算を習う上でも、掛け算の考え方をしっかり理解していないとつまづく原因となりますので、暗記だけに偏らないようにしたいですね。
単位換算問題
面積・体積・速さなど、様々な問題で登場する単位換算を勉強します。
これも仕組みを理解しておかないと、苦手意識が生まれるきっかけになることも・・・
長さや単位は実物をつかってイメージを持たせてあげると分かりやすいです。
プリントや教科書上ではイメージがつかみにくい子もいるので、実際にリボンや紐を用意して理解を深めると効果的です。
特に、水のかさの単位「デシリットル」は馴染みがない上、使う機会がないのでわかりにくく忘れやすいので、つまづきやすいポイントの一つです。
実際に水筒やヤカン、計量カップなどをつかって繰り返し実験して覚えると実体験をもとに学習できますよ。
我が家の上の子はデシリットルを覚えるときに、「一リットルの弟子(デシリットルのデシを弟子にかけて)がデシリットルで、一リットルはデシ(弟子)を10人しか持てない」と覚えていました。
家庭学習を習慣づけて毎日コツコツ取り組むことが大事
小学二年生で習う勉強内容のつまづきポイントについて考えてきましたが、あまり考えすぎたり構えすぎたりする必要はありません。
まずは一年生のうちに、一年生で習ったところはしっかりと学習して身につけておくこと、家庭学習の習慣づけをしておくことが大切です。
小学校の国語や算数の授業でつまづいてしまうことに、家庭学習は関係あるのか?
これは「イエス」だと言えます。
東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所「子供の生活と学びに関する親子調査2016」の調査で、こんな結果があります。
成績上位の子は宿題・学習塾以外の時間に家庭学習をしている
成績上位者は家庭学習の時間が長いそうです。
例えば2年生では、成績下位者の家庭学習が11.2分であるのに対して上位者は20.4分というデータ(平均)があります。
なので、家庭学習、特に毎日の学習習慣を定着させて授業をおさらいする時間をとったほうが、授業についていけないという状況を避けることができそうです。
親が家庭学習を通じて、子供がどのくらい授業を理解しているのかを一緒に確認することができるという点もメリットですよね。
つまり、家庭学習をすることで、
- 学校で習ったことの復習になる
- 親が家庭学習を見ることで我が子の苦手に気がつくことができる
- 理解しないまま進んでしまうことを避けられる
ことができます。
小学生の家庭学習の習慣、毎日コツコツ取り組むことは、学習の定着にとっても大切なことですね。
二年生で習う勉強内容は、この先の学習において避けて通れない基礎ばかりとなっています。
ここをおろそかにしてしまうと、これから先の学習でつまづいて「勉強がつまらない!」「きらい!」と言い出しかねませんので、低学年のうちにしっかりつまづきポイントを克服して備えておきましょう。
もし今まだ一年生なら、春休み中に
- 一年生のわからない点をなくしておくこと
- 家庭学習の習慣化をできればしておくこと
が理想かなと思います。
お勉強も気になりますが、お友達とも仲良く遊ぶようになって、小学校生活をより楽しんで過ごせてくれたらいいな〜と思う親心です^^