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中学受験

中学受験する?しない?を考えるときの23のポイント

中学受験する?しない?を考えるときの23のポイント

さて、10月から中学受験を真剣に考え始めた我が家。

小学生の長女の教育について、中学受験について、あれこれと情報収集・考察を重ねているところです。

ここで、一旦アウトプットしておきたいと思ったので、頭の中を整理してまとめてみようと思います。

同じく中学受験をしようかと思っている人はもちろん、中学受験をする予定がない人にも「教育をどうするか」という観点で参考になる内容が入っていると思うので、よかったら読んでください^^

超・長文です!

中学受験する?しない?を考えるときの23のポイントです。

中学受験する?しない?で考えるべき23のポイント

1.お金がかかる

まず、一番大きいのがこれ。お金の問題です。

過去にいくつかツイートしたのですが、「中学受験 費用」で検索すればわんさか出てきます。

中学受験の費用は高いよ!」って記事が^^;

まずは中学受験対策のために大多数が通う塾代です。

東京で過熱する中学受験の費用 6年生は年間100万円」という記事がありましたが、年間100万円どころか、4年生から合計すれば目玉が飛び出る値段になります。

塾代(集団塾)にかかる費用は、

  • 4年:年額40万
  • 5年:年額80万
  • 6年:年額140万

くらい、だそうです。

合計で260万円ですね^^;

さらに、「集団塾についていけない場合は、集団塾にプラスして個別指導or家庭教師をつける」、というのが解決策としてよく挙がるらしく。

大手塾と個別指導(もしくは家庭教師)のダブルで受験勉強をしていくケースがあるようです。

でもこれも、当然ながら凄くお金がかかる^^;

上記ツイートで紹介している記事では、「中学受験が課金ゲーム化」してきているということを主張されています。

個別指導や家庭教師など、基本のカリキュラム以外のオプション講座などをどんどん課金することで、子供の偏差値を上げる作戦を図る、という状況になるようで。

当然ながら、お金かけて素晴らしい学習環境を持てる子供は有利ですよね。

中学受験のプロ家庭教師なるサービスもあって、それを週1回でも利用しようもんなら驚くような金額になります。

ちなみに、集団塾ではなく個別指導だけを利用して中学受験対策もできますが、個別指導にかかる費用は集団塾に比べて2倍から2.5倍かかるそうな。

ちなみに、悲願の中学校入学を果たしても、お金の問題は親に降りかかる模様です。

私立中学へ行くなら当然、公立中学にかからないはずの「授業料」などがかかりますね。

中高一貫校なら、6年間の授業料は確定しますね^^;

さらにさらに、学校生活に修学旅行などのイベントもあるわけです。

世間では、修学旅行が高すぎて「行かない」選択をする親子もいるそうな。

海外旅行になると一気に高額になる模様です。

志望校の学校の修学旅行が海外なのか?国内なのか?も、確認しておく必要がありそうです^^;

2.中学受験者数は年々増えている

東京に限らず、わが町のある関西圏でも中学受験は年々加熱している模様。

子供の数は減っているのに、受験者数は増えているという熱狂ぶりです。

中学受験者数でも増加が著しいのは女子だそうです。

以下の記事でも、このあたりの話を書いていると思います。

馬渕教室の入室説明会&テストに行ってきました

3.小学生らしい生活ができない?

中学受験の体験談などを読めば、小学校5年生から始まる過酷な勉強生活に「本当にこんな生活を、小学生の子供がするの?」という疑問を持つ親御さんもいるんじゃないでしょうか。

その過酷な勉強生活は、事実のようです。

小学校4年生のうちはそうでもないらしいけど、小学校5年生〜6年生になれば、もう大学受験並みに昼夜勉強漬けになる。

それまで続けてきた習い事も、当然のようにやめて塾一本にするケースが多い。

世間では、小学生らしからぬ生活になってしまうことに疑問を呈する声も多くなってきているようです。

こちらのツイートで紹介した記事の著者は、お子さんを公立中高一貫校に集団塾なしで、習い事も辞めずに、合格することができたケースをブログでも紹介されています。

ただ、やはりプロの家庭教師をつけたり、お父さんとお母さんが毎週数時間をかけて家庭教師として子供に勉強を教えていた、という背景があります。

つまり集団塾に通わない場合に欠ける部分をお金と労力で補っているわけです。

一般的な中学受験合格ルートはやはり集団塾ですよね。

そして集団塾に通うなら、毎週の授業に加えて大量の宿題もでるケースが多いです。

そのために、毎週宿題をこなすことと、週テストの勉強をする事で勉強ばかりになるのは必須、とのこと。

集団塾に通って受験をするなら、「小学生らしい生活」を送れなくなる覚悟が親子ともに必要になりそうです。

4.受験勉強の内容は高レベル

「中学受験」と一口にいうとイメージが大きく抽象的な感じですが、最終目的は「志望校の試験に合格すること」ですよね。

ということで、私自身も中堅〜難関校の過去問を見てみたり、中学受験対策の問題集や参考書を購入して読んでみました。

結論・・・偏差値 60を超える中学受験の場合、勉強内容は高レベルです

例えば、受験科目に社会がある場合などは、地理・歴史・公民まで出題されます。

時事問題も出ます。

それで、時事問題対策として色々な会社から「2019年の重大ニュース!(中学受験対策)」みたいな書籍が大体11月ごろから販売されます。

例えばSAPIX重大ニュース。↓

これを、実際に購入して一通り読んで、最後の問題も解いたんですよ。

そしたら・・・普通に大人が取り組んでも難しかったです^^;

「大学生だって知らないのでは?」という内容、問題もある。

「これ、本当に6年生で理解できるのかしら?!」「できる子がいたら、天才じゃないの?!」って感じです。

社会の時事問題だけに終わらず、

  • 国語はサラリーマンが読むようなビジネス実用書からの読解問題が出たり
  • 算数は立体図形など難問やつるかめ算などの特殊な解法の問題が出たり
  • 理科は物理問題も含んでいたり
  • 社会は高校で習うような工業について・地域について・歴史まで

とにかく難しい。

これらすべての4教科で勝負しなければいけない学校の受験の場合、6年生の勉強の負担は想像を絶すると思いました。

(学校によって受験教科は1教科〜4教科と様々)

5.ここ数年で試験問題の変化もある

ただし、いわゆる詰め込み学習を良しと思わない学校も当然あります。

そういった学校は、試験問題を見れば明らかで、記述が多かったり自分の頭で考えさせるような問題を出すようなスタイルになりつつあります。

特に私立中学校の試験問題は学校の考え方の特徴が強く出るため、学校ごとに試験内容が大きく差が出ます。

2020年にはスマホ持ち込みOKで、情報を調査・精査して自分なりの答えを導き出すような試験を考案する学校も出てきました。

「大学入試が変わる!」と叫ばれている昨今ではつじつまも合うとも言えます。

私は、今後こういった傾向、つまり詰め込み・暗記学習系をすべき試験ではなく【自分の頭で考える系】の試験は増えていくと予想しています。

かといって暗記がなくなるわけではないと思いますが^^;

考える問題でも、回答するにはある程度の基礎知識が必要ですからね。

6.親の介入は不可欠

どんな試験内容にせよ、中学受験では親の介入は不可欠です。

中学受験対策として多くの子供が集団塾に通うことを前提として、親が介入すべき大きな理由は以下の点にあると考えています。

  • 中学受験は受験する学校によって試験内容の差が大きい
  • にも関わらず、どこの集団塾も基本カリキュラムは1つ
  • 集団塾は難関校までをカバーするカリキュラムを組んでいる
  • 集団塾はグループレッスンのため、宿題や講座などの量によって学習レベルの担保を図る
  • (集団塾は6年生から志望校に合わせた試験対策になる)

つまり、集団塾はグループレッスンなわけで、様々な志望校の子供達をカバーするような仕組みで運営されているわけです。

中学受験の試験内容は、特に私立では差が激しいと言われています。

ある学校では国語は記述問題ばかり出る、とか。

ある学校では算数がやたらと難しくて図形問題が多く出る、とか。

でもこれらを全部カバーするために勉強するとなると、志望校に合格することが中学受験の目的なのに、その目的には必要のない無駄な勉強内容も確実に出てくるでしょう。

だから、親が子供を集団塾に入れて安心してしまって、あとは放置にしてしまうと、問題が起こりやすくなります。

子供は塾のカリキュラム通りに学習し、先生に言われた通りに宿題をやる。

そうすると、たくさんの無駄な学習内容も含めた膨大な量の学習に取り組まなければいけなくなり、子供が潰れる可能性もあるわけです。

以下のツイートで紹介している記事にもある通り、「いくらブランド塾に入れたとしても、塾や先生にお任せにしちゃうと難しい」と言えます。

だから、まだ子供が幼い中学受験では、親が勉強内容にも介入して取捨選択するのは必須と言えそうです。

以下の「元中受ママが伝授!中学受験で親がするべきサポートは?」の記事にもありました、親がすべきことは3点だそうです。

  1. 進学先関連:志望校を決める
  2. 心身の健康管理:体調を整える、健全な生活を管理する。
  3. 関連:もらった書類を整理したり、模試のスケジュールなどを管理する

さらに、まだ小学生の未熟な子供なので、効率よく勉強する方法塾からの情報を整理する術も知らないでしょう。

だから、親が間違えた問題をコピーしたり、似た演習問題を他の問題集から探してきたり、過去問を数年分集めてきてコピーしたり・・・

次の模試までにすべきことの具体的なスケジュールを立てたり、しまいには子供がつまづきやすいポイントや、毎週の小テストの勉強管理まですることになります。

ある意味、子供の専属家庭教師であり指導者として親がサポートすべきだと言えそうですね^^;

7.「教育虐待」という見方にも

最近は「教育虐待」という言葉もよく聞くようになりました。

教育が過熱していく中で、(中学受験に限らず)子供に無理のある勉強をさせることが「教育虐待」だとされる風潮が出てきたのです。

また、あまりにも勉強ばかりする姿にお父さんの方が「そんなに勉強しなくても・・・」と反対の意思を示すなど、夫婦の意見の対立が発生することも少なくないようです。

中学受験に取り組む前に、夫婦間で教育の価値観について話し合う必要がありそうですね。

8.可哀想と思わない覚悟が必要

「教育虐待」と周囲から言われなくても、親の方が「我が子は毎週何時間も塾通いし、帰っても宿題に追われて、こんなに勉強させて可哀想なんじゃないか」と感じてしまう人も少なくないようです。

そうすると、頑張らなければいけない6年生の追い込み期に、親が前向きに「頑張れ!」とエールを送れなくなるかもしれません。

そうして親自身が「中学受験をさせる」という意思にブレが生じると、子供にも当然影響が出るでしょう。

「自分はなんでこんなに勉強させられてるんだ。確かに自分は可哀想だ。」なんて思ってしまっては、受験勉強に対する姿勢も揺らいでしまうかもしれません。

夫婦で話し合って、親子でも話し合って、合格に向けて現実的なことは最初に把握しておいたほうが良さそうです。

子供にも「中学受験する場合は勉強漬けになるよ」とか事前に言っておく必要がありますね。

9.とはいえ、基礎学力はつく

小学校高学年の時期は「脳が発達するゴールデンエイジ」だそうです。

この時期に一生懸命勉強することで、いろいろな基礎が身につくと言えそうです。

中学受験で有名なおおたとしまさ氏も、「脳が発達する「ゴールデンエイジ」に中学受験はぴったり」という意見を表明しています。

基礎学力もそうですが、効率的に勉強する方法自分の苦手分野をあぶり出して集中的にトレーニングして克服する方法など、「自分をどうやって高めていくのか?」という経験や考え方を早い段階で身につけることができるのは良いと思います。

私は高校受験の時にわりと厳しめの進学塾へ通っていたのですが、そこで得た勉強法は、その後の人生でずっと役に立っています。

10.精神的にも成長する

スポーツでも、初めは初心者でうまくいかないことがあっても練習を重ねて上手になる過程がありますよね。

それと一緒で、中学受験というイベントでも、ハードな受験勉強に励む取り組みを通して子供が精神的にも成長すると言われています。

基礎学力に加えて、精神的にも大きく成長することができるなら、合格よりも貴重な財産が手に入りそうです。

11.住んでる場所による格差

私が中学受験に興味を持って周辺をグーグルマップで検索していたときに強く思ったことなんですが・・・。

家から20分以内のところに大手中学受験塾や、中学受験対策をしてくれる塾・個別指導塾などがあるかないか、というのが受験勉強に取り組む上で差が出そうです。

関西だったら、奈良の登美ヶ丘駅とか学園前駅とか、兵庫県の阪急西宮駅あたりは中学受験対策の大手塾が多数集まっています。

通信教育という手段もあるし、集団塾という選択肢だけが中学受験ではないですが、メジャーな歩み方は塾なので^^;

以前「身の丈」発言で叩かれた大臣がいましたが、正直いうと、お金と場所の問題があるのはしょうがないかも。って思います。

全国どこでも平等に、とは行かないと思います^^;

12.塾難民になる可能性も

大手進学塾なら入塾テストがあって、それに合格したら晴れて塾生の仲間入りになるわけですが、そこが楽園とは限りません。

入塾前と後でギャップを感じる親御さんはとても多いようです。↓

入った塾が浜学園にしろSAPIXにしろ、その大手塾総合の口コミだけでは判断できなくて、「浜学園〜〜校」の口コミがどうか?も見なければいけませんね。

面倒見が良いとか、どのくらいの宿題が出るとか、クラス分けのこととか・・・。

それから子供との相性も大事です。

また、集団塾はカリキュラムに則ってどんどん進んでしまうので、子供の理解が遅れてしまうと、内容がわからないまま授業に出ても「座ってるだけ」状態になる可能性もあります。

授業の内容についていけない・クラスに馴染めない・先生に不信感がある・・・などの理由で一度入った塾をやめ、その後も「ここだ!」と思える塾が見つからずに塾難民になる親子もいるようです。

5年生から塾を変えるのは不利になる」とも言われているので、塾選びも慎重にしなければいけません。

13.遅生まれが有利

特に小学校低学年までは遅生まれ・早生まれで様々な能力の差が出やすいと言われています。

我が家の上2人は超早生まれでして、長女はそうでもないですが長男はクラスの中でも小柄です。

足の速さも4月生まれの子には当然勝てない。

学業の方はまだ小学校に入学していないからわからないけど・・・

また、以下の記事にあるように「9歳の壁」というのがあるそうで・・・

精神的な転換期を迎える時期が「9歳の壁」と言われるように、多くの子は小学4年生くらいにならないと、自分と他人との違いを認識することができません

精神的な転換期を迎える時期が9歳ごろというのなら、ちょうど受験勉強時期にあたるので、早生まれ・遅生まれによる学力の影響はありそうです。

実際に、野球で学生時代に活躍した選手は遅生まれが多いし、関西屈指の男子難関校・灘中学校でも「合格者に早生まれが少ない」と言われているそうです。

14.小学生〜中学生の学力には運動も影響

ここまで主に勉強にフォーカスして考察をまとめてきましたが、まだまだ子供の段階では脳の発達に運動が良いとも言われています。

下記の調査によると、体力レベルの高い生徒ほど、学業成績が良い傾向にあるそうです。(県内の中学生を対象にした調査)

勉強ばかりする子供を見て、心配になる親心にも根拠はありそうですね。

受験生に、休日に公園に行く余裕は果たしてあるのでしょうか?

15.特に私立中学校なら教育環境はやはり良いと言える

晴れて中学校に入れたら、私立なら特に、教育環境は良いと言えるでしょう。

だってお金払ってますから!

例えば下記のような、AI教材を使った授業。または生徒にiPadを一人一台。

そういった最新技術を利用できるのは、学校にお金があってこそなのです。

校舎が綺麗なのも、校内が毎日掃除されて清潔なのも、全校舎エアコン完備で冬は暖かく夏は涼しいのも、全部お金があってこそ整えられる環境なのであります。

学習・教育を受ける環境が良ければ、当然パフォーマンスも上がります

16.受験が終わっても勉強し続けなければいけない

中高一貫校に入れようと思う動機は様々だと思いますが、やっぱり「大学受験に有利だから」とか、「良い学習環境にいれてあげたいから」とか、そういうのは多いと思います。

だから、国公立大学への実績がある学校は人気校で激戦、倍率高く偏差値が高いです。

そういった人気中学校に合格できた場合、「もう受験も終わったし、中学校ではのんびりできるな〜」なんて思っていても・・・そうではないケースが多いようです。

国公立への合格実績を上げるために、先生も一生懸命です。課題も宿題も出ます。

提出物も多いし、期限もある。

放課後学習もあるし、小テストも多い。

そう、頑張って入ったその中学校は、いわゆる「進学校」だった!(親はわかってたけど)

というオチです。

受かったら終わり、じゃなくて、そこから大学受験に向けたさらなる勉強生活が待っています^^;

※学校によって差はあります。

17.中学校から男子校・女子校の選択肢が取れる

公立中学校だと、普通は男女共学ですよね。

でも中学受験するとなれば、志望校を選ぶときに男子校・女子校の選択肢があります。

以下のように「成長期の男子が思い切り自分を伸ばせる男子校」、「社会で活躍するスケールの大きい女性を育てる女子校」 という話があったりします。

とはいえ以上のことは「そういう傾向にある」という話なだけで、個々の子供に当てはまる話ではないですが。

色々な調査もされていて、「共学の学校よりも女子校のほうが集中力が上がり、成績が向上する」という統計もあったりします。

思春期になると男子もサル化しますから、男子が頑張って頭の良い男子校に行かせることは結構良い選択かもな、とは思います^^;

18.教育格差は進んでいる

2019年冬、「中高一貫校の多くで高校募集をやめる」というニュースがありました。

東京の場合は御三家と言われる女子中学校3校、神奈川の御三家と言われる女子中学校3校が、高校からの受け入れ無しになりました。

これの理由として、

  • 女子校=お嬢さま学校のイメージあり、ブランド化している。中学校から高校まで同じ生徒を教育することでブランドが強化される
  • 中学から一緒にいる“お嬢さま仲間”と後から入ってくる女子のスクールカースト問題=イジメ問題、を減らせる
  • 先生がやりやすい

といったものが挙げられそうです。

以上のニュースが出てきたことを踏まえて、あくまでも「子供の学力レベルが高い=選択肢がある場合」の話ですが、

  • 中学受験(中高一貫校)で負荷をかけて大学受験にそなえる戦略
  • トップ公立高校や国公立大学の合格実績のある高校を受験するときに負荷をかけて大学受験にそなえる戦略

の2パターンになるというニュース記事も出てました。↓

中高一貫校の大きなメリットの一つは、6年間教育のうち5年間で高校3年生までの範囲を終わらせて、最後の1年を大学受験対策に回す、という進学校のカリキュラムにあると言われています。

そう考えれば、もし高校受験での受け入れもある中高一貫校の場合は、途中から入っていくる高校受験組が2年で中学受験組に追いつかなければいけないから、先生も生徒も大変ですよね。

学校側が中高完全一貫校にしたくなる理由も理解できる気がします。

19.部活は期待できない進学校も多い

中学受験は進学校が人気校として軒並み揃っているので、人気の進学校に入るということは、多くの場合その後も勉強に励むことになります。(上述の通り)

そうすると、当然ですが、部活に力を入れていない学校もあるわけです。

実際に口コミを見てみましたが、「部活が充実していない」という在校生の意見が掲載されている学校がいくつかありました。

私立中学校の傾向としてはやはり国公立大学の合格実績を出すことが大事ですから、学業への注力をするのは当然のことかもしれません。

学校の先生も、昼は授業で勉強を見て放課後はスポーツを指導、も大変ですよね。

下記のように、橋下さんが「スポーツ部活動を外注化するべき」と言ってましたが、私立中学校は外注で専門コーチを雇うのもありですね。

すでにそういう中高一貫校もあるのかもしれない。

20.私立なら特色のある学校もある

上記で「進学校なら普通は学業に注力する学校生活」と書きましたが、私立中学校なら特色のある学校もちらほらあるみたいです。

例えば、神奈川県には校内にバレエスタジオがありトップダンサーが指導してくれる中学校があります。↓

他にも、国際派の中学校。英語の授業多め・留学システムあり、とかですね。

部活・勉強以外のことに期待できる学校ももちろんあります。

私立ならたくさんの学校があるので、いわゆる「進学校」以外にも選択肢がありそうです。

21.努力して学校に入ってもドロップアウトする可能性もある

これは残念な話なのですが、口コミサイトを巡っていると「私の学年には不登校の子がいる」や「そりが合わなくて公立中学校に転校した」といった体験談を目にすることがあります。

親としても、精一杯応援してお金も労力もかけて、子供がドロップアウト・・・ってなってしまったら、その心労は計り知れません。

子供にとっても大きな傷になるかも・・・。

もちろん数パーセントにも満たない、少数のケースではありますが、数年間もの勉強を頑張って、楽しみも後回しにして、めでたく入学した中学校で登校拒否、の可能性もあるということは知っておいた方が良いですね。

志望校選びはすごく大事だと思いました。

以下の記事では、志望校を見学するときのチェックポイントを3つ挙げています。

  • 移動手段・通学路を確認する
  • 校長先生のお話に違和感がないか
  • 施設

でも、入ってみないとわからないことも多いよな〜^^;

どこかのコメントで、「説明会ではなく、下校時間の在校生に声をかけてリアルな声を聞くと良い」といったものもありました。

22.倍率高い・低いの差が激しい

馬渕教室の入室説明会&テストに行ってきました

でも書いたのですが、私立中学校は倍率が高い・低いの差が激しいとのことでした。

つまり人気な学校とそうでない学校の差が激しい、と^^;

倍率が2.5倍以上だと、「倍率が高い」と判断できるそうです。

逆に言えば、私立中学といっても倍率の低い学校はそれほど勉強漬けにならなくてもユル受験ができる可能性も。

実際に、志望校は偏差値がそれほど高くないところに定めて国語と算数のみの受験を選び、「頑張らない中学受験をしました」のような体験談もありましたよ。

23.子供が自ら動くかどうか

中学受験は、20歳超えて自立するまでを見ても、一つの通過点でしかないということ。

これは、いつも頭に浮かびます。

中学受験に挑戦するのは良いことなんだけど、「それしかない」とか「失敗できない」とか「受験した方がエリートコース」とか、「絶対」という言葉はないと思うんですよね。

よく言われるのは、「医学部に行く子は親から勉強しなさいと言われた記憶がない」というもの。

例えば下記のような記事です。

ここから見えてくるのは、

  • レベルの高い学校に行くべき子は、自ら勉強する
  • 親の生活習慣や住まいの環境が子供をそうさせる
  • 良い先生との出会いなどの大きなきっかけがあった

上記のような要素が、子供の歩みに強く影響していると思えてしまう。

つまり、「中学受験した方が良いのよ!あなた、勉強頑張りなさい!」って親が猛プッシュして成功するものでもないんじゃないかな〜と思うのです。

 

結論:どこで負荷をかけるか

我が家には湯水のようにお金があるわけではないし、子供が3人いる上に祖父母の助けがないので、大手集団塾と個別指導のダブルサービス利用はできないし、親が専属家庭教師になってどっぷり指導してあげられる環境ではありません。

その上で、長期目線で「子供が衣食住で自立できるように=飯を食っていけるように」なるまでを教育すると考えたときにどうなるか、ツラツラと現段階の結論を描いてみようと思います。

 

子供が生涯「飯を食っていく」ことをゴールにした場合、大事は大学と考えます。

もちろん大学を出てなくても、有名大学でなくても、人生の中でチャンスを掴んで生涯食いっぱぐれない人物になることもあるでしょう。

でも、大多数の人は就職するわけで、就職をゴールにするなら大学は大事です。

「将来は今の有名大学なんて肩書きにならない」という意見もありますが、高レベルな大学を目指すことは2019年現在でも大事な目標となると私は考えています。

単純に、高レベルな大学=努力した証ですから、就職に有利です。

努力していない怠け者の人間を採用したいと思う会社はないでしょう。

もちろん、スポーツを頑張って上下関係の厳しい環境で長年やってきた、体力ある・根性ある・心もタフな人物がいれば、勉強ができる人物よりも優先して採用する会社もあるでしょう。

つまり、就職を見据えるなら「採用したい」と思ってもらえる過程を踏んでいる人物にならなければいけません

  • 努力して資格を取った
  • 学業を頑張って高レベルな大学まで出ている
  • スポーツなど学業以外で厳しい訓練に耐えて実績を出した
  • マーケティングを勉強して学生起業で年商2億の会社を作った
  • 独学でプログラミングを学び学生時代からフリーランスとして活躍している

など、努力の過程が見える実績を持つ必要があります。

※最後の2つのケースは、扱いにくいと思われる可能性もありますが^^;

もちろん、自営・フリーランス・経営者の道もありますが、最初から商売することを見据えて「勉強なんていらない」とするのは高リスクだと思います。

途中で商売の才能に目覚めて、自分で自営できるようになるのは全く問題ないですが、まだそこまで将来がわからない学生のうちは、勉強する=将来飯を食っていくための担保になるのです。

2019.12.23 追記---

ただ、将来的には大学名などは関係なくなるでしょう。就職するなら、より実力のあるワーカーが求められます。

職に結びつかない学科の大学卒の人よりも、実践的な資格を持っている高卒の人が採用されるかもしれませんね。

だから、ここで「大学が大事」と言っているのはあくまで「就職を見据えた大学」のことを指します。

例えば医学部とか、看護学科です。高齢化社会では、医療系の需要は固いです。

つまり現時点でも、職業に直結する大学は強いと思います。

----

例えば以下のような話が世間でよくありますが、夢を持つことはいいことなのですが、結局それで「飯を食っていけるの?」っていうのが気になります。

会社を経営するとか、起業とかって、華やかでリッチなイメージを持ちがちです。

でも、

  • 泥臭いことも必要になるし、社長自身が24時間営業のブラック企業の主にもなりかねない。
  • さらには、会社経営は借金のリスクもある。
  • お金がないときに社長のポケットマネーは当たり前。
  • 3年続く会社は何パーセント?

という現実があるわけです。

「自分が好きなことを仕事にしたい!」「夢を叶えたい!」っていう風潮が世間には多くありますが、何を選ぶにしても「生涯飯を食っていく」ことを考えないといけません。

ただ、今の時代は「終身雇用がなくなる」と言われていることもあり大学を出ただけで、就職しただけで安泰とは言えません。

厳しいですよね、大学でても採用されて頑張って、もしくは自営で、ずっとずっと勉強し続けて努力し続けなければいけない。

そしてここには、衣食住(お金)だけではなく日々の生活を楽しむための道徳心人間関係の構築スキルも必要になるでしょう。

まあでも親から見た視点では、中学受験させて、私立中学校に行って、習い事もさせて、年間100万円をかけて、その子供は20歳以降自立した時に一人で飯を食っていけるだろうか?

っていう「コスパ」に目が行きますね^^;

「コスパ」という視点で見れば、勉強ができる子供なら国公立のレベルの高い学校を狙いたいところです。

多分、長い目が必要だけど、いつまでも正しい答えはわからないのだと思います。

常に努力して、手を伸ばして届くところへ挑戦し続けたた結果が「正」だと、現段階では考えています。

 

だいぶ話が逸れましたが、現時点での私の考察の結論を書いておきます。

  • 中学受験は絶対したほうがいいってわけでもないし、中学受験で失敗したら終わりではない。
  • 受験勉強は無駄にならない(学力・精神的に成長する経験値となる)
  • 進学校の中高一貫校に合格できて、中学校生活もカリキュラムをこなして充実した生活を送れるなら、大学受験には有利。

つまり、中学受験は絶対ではないが有利になり得る。というのが今の結論です。

2019.12.21 追記 -----

中学受験をどうするかに関することですごく共感した内容が中根克明さんの著書にあったので、一部を引用します。

子供が成長してすでに社会人になったという人や、学習塾で実際に多くの子供たちの成長の様子を見てきた人たちによると、中学受験の有無や合否に関わらず、それぞれの子供がその子の本来の実力や意欲や希望に応じた道を進んでいるように見えるといいます。私もそう思います。

中根克明さん(著)小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」 より

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本の内容もとても参考になりました^^

2016年出版の本だから図書館にあるかもしれません。

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フクちゃん

フクちゃん

関西圏在住、夫・10歳・7歳・5歳の5人暮らし。
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