小学校に入学すると、さっそく学習が始まります。
一年生のうちは国語と算数、生活、図工、音楽、道徳といった教科がありますが、日々の学習は国語と算数が中心となります。
初めのうちはとても簡単な内容で、子供たちみんなは新鮮さもあり「勉強が好き!」と言うかもしれません。
しかし・・・時間がたつにつれて苦手意識が出てきて、進んで勉強に手を付けなくなってきます。
こんな時、「入学したときはあんなに張り切っていたのに、どこで苦手になってしまったんだろう?」と悩む親御さんが増えてきます。
我が家の下の娘は小学校二年生で、すでに算数に苦手意識がありました。
そこで、小学校一年生の勉強内容と、苦手意識が出やすい国語と算数のつまづきポイントについて、我が家の経験も交えながら考えていきたいと思います。
小学一年生の国語 勉強内容とつまづきポイント
一年生の国語でのつまづきポイントは、ズバリ!漢字です。
一年生で習う漢字の数は80字で、さほど多くはありません。
しかし、ひらがなより画数が多いこと、「とめ」「はね」「はらい」「書き順」を細かく意識しなければならないことが、小学一年生には大きな負担となります。
特にひらがな・カタカナ・漢字の練習はとても地味な作業なので、子供たちがあまりやりたがらないこともあります。
- まずは1日3文字程度をノートに練習する
- 文字の成り立ちを一緒になって調べてみる
- きれいにかけた字を選んで花丸をつけてあげる
など、勉強の中に変化を持たせるのも一つの方法です。
我が家の下の娘には「上手にかけた文字を自分で選ばせて花丸をつける」という勉強の仕方をしていたことがあます。
そうすると、自分で上手に書けるように工夫している姿が見られました。
上手に書けると、「じょうずにかけたよー!」と見せにきてくれていたので、そんなときは沢山褒めてあげました。
国語は全ての学習の基礎となる教科ですので、ここでつまづくと他の教科にも影響しかねません。
ひらがなや漢字をただ読んだり書いたりするだけでなく、読解力をつけるために、音読をして文章理解を深めるなどの日々の積み重ねを大切にしていってほしい教科でもあります。
国語は日本語なので、大人になればそのうち身につくかもしれませんが、これから勉強を進めていく上で、国語読解力はとても大切な力になります。
一年生のうちからつまづかないように、コツコツ積み重ねておくことをおすすめしたいです。
さらに二年生に進級すれば、習う漢字は倍の160字!
スムーズに二年生の学習に入るためにも、一年生の漢字はしっかり身につけておきたいですね。
小学一年生の算数 勉強内容とつまづきポイント
算数のつまづきポイントは、やはりこの2点です。
- 繰り上がりのある足し算
- 繰り下がりのある引き算
算数の繰り上がり・繰り下がりを乗り越えるには、数を10のまとまりで考えることを身につけてしまうと良いです。
具体的には、「いくつ」と「いくつ」で10になるかを徹底的に学んで身につけてしまうことです。
おはじきやマグネットなどを10個用意して、いくつかを手で隠し、「あといくつで10になるか?」を繰り返しやります。
おはじきやマグネットなら100円均一でも売っていますし、ペットボトルのふたでもかまいませんし、親子で問題を出し合いっこするとかなり盛り上がりますから、この方法はおすすめです。
楽しく10のまとまり、数の概念が学べます。
一年生の学習では、数の概念を身につけることに重点が置かれています。
まずは10までの数の読み書きをはじめに習い、「いくつといくつで10になるか?」などの数の合成と分解を学び、夏休み前に簡単な足し算引き算、そして二学期から繰り上がり繰り下がりのある計算を学びます。
大人の親から見ればとても簡単な学習内容なので、つまづくと「なんでこんなことできないの?」と思いがちです。
しかし、子供たちから見れば、新しい方法で数を考えなければいけないのでかなり難しいことです。
実は、私は過去に「なんでこんな簡単なことができないの!」と子供を責め、上の高校生のお姉ちゃんに諭され、反省したことがあります。
下の娘の苦手意識に拍車をかけてしまいましたから、「本当に申し訳ないことをした」と反省しています。
それからは、どうにか算数が楽しくなれる方法はないか考えて、怒ったり責めたりしないように試行錯誤をしています。
一年生の勉強は、つまづいても追いつける!
一年生の勉強がついていけなくなる場合のつまづきポイントについて考えてきましたが、一年生ですのでまだまだ克服することはできます。
我が家の上の娘は高校生の時に数学が大好きで、他の勉強がおろそかになるぐらいでしたが、小学校3年生までは算数が一番苦手でした。
勉強でもテストでも、算数に関してはとても苦労していたのです。
この娘に「数学が好きになったきっかけは何だったの?」と聞いてみたのですが、本人は覚えていませんでした。
ただ、算数が苦手だった時にやっていたことは、
- 算数のドリルを毎日欠かさず少しずつ解いていたこと
- 物事を理解するのに少し時間のかかる娘のペースにあわせて、慌てずに取り組ませていたこと
ぐらいでした。
なので、低学年のうちの苦手は克服できると信じていて、すぐは結果は出ないかもしれませんが、毎日の頑張りが必ず報われるはずです。
むしろ、早めにつまづきに気が付いてラッキーです!
すこしずつ手を講じて、苦手意識を取り去って、楽しく学習に取り組めるようになりたいですね。